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叙情と闘争 辻井喬+堤清二回顧録 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2012/05/23 |
JAN | 9784122056411 |
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叙情と闘争
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商品レビュー
4.3
10件のお客様レビュー
面白かった。セゾングループの経営者と詩人を二足の草鞋としてこなしていた著者のエッセイは戦後の日本の変遷の歴史である。独自の視点と文章がとてもおもしろい!
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セゾングループの創始者として経営者であり、辻井喬として文学者でもあった堤清二の回顧録。セゾン文化の中で青春を過ごした者として興味深く読み進めました。 個人の回顧録でありながら、彼が生きた時代の同時代史にもなっているのが面白い。 さまざまな人との交流が描かれているが、個別バラバラに...
セゾングループの創始者として経営者であり、辻井喬として文学者でもあった堤清二の回顧録。セゾン文化の中で青春を過ごした者として興味深く読み進めました。 個人の回顧録でありながら、彼が生きた時代の同時代史にもなっているのが面白い。 さまざまな人との交流が描かれているが、個別バラバラに記述されるのではなく、連続性を持って語られています。A氏との交流の先にB氏がいて、その紹介でC氏と出会い、といった連続性がこの本をただ単に昔を懐かしむような回顧録にしていないのだと思います。三島由紀夫、安部公房、小林一三、本田宗一郎、池田勇人、白洲次郎、宮沢喜一、などなど、共通性の薄い、幅広い交友からの見えてくることもあります。 自己批判と自己卑下が所々に出てくるのは、嫌みに感じられなくもないですが(笑) おそらく本人にとっては素直な気持ちの発露なんでしょう。「自由主義経済に一度も理想社会を夢見たことがない」と言い、経営者、財界人でいることに最後まで居心地の悪さを感じ続けていたであることをどう評価するか。 経営者としては甘い、という評価もできるでしょう。しかし、こんな堤清二だからこそ、経営の中から文化を生み出すことができたのだと思います。その文化が時代の徒花だったとして、それに濃厚に影響を受けた僕には、堤さんなりの素晴らしいチャレンジだったと思えます。
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詩人と経営者の二足の草鞋というだけでもう想像を絶する世界であるのだが、それにしても実際にこの回顧録を読むと改めて想像以上の人生である。巻末の人名録を見るとこれだけの人々と公に私に関わりを持った人生とは、とため息が出る。 著者自身、相談に際してふらりと時の総理に相談に行けてしまうよ...
詩人と経営者の二足の草鞋というだけでもう想像を絶する世界であるのだが、それにしても実際にこの回顧録を読むと改めて想像以上の人生である。巻末の人名録を見るとこれだけの人々と公に私に関わりを持った人生とは、とため息が出る。 著者自身、相談に際してふらりと時の総理に相談に行けてしまうような身分なのだが、その著者からみても「秀でた一族」と感嘆される人々がいたり、もう雲の上の世界というほかない。 そんな世界の一端が覗けるのも活字の世界ならではである。
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