ハルキとハルヒ 村上春樹と涼宮ハルヒを解読する ACADEMIA SOCIETYNO.5

土居豊(著者)

• 販売会社／発売会社: 大学教育出版
• 発売年月日: 2012/04/01
• JAN: 9784864291279

商品レビュー

2025/12/14

全体の論旨はこじ付け感あるけど、読み物としてはとても面白い。

自分は小説を読むとき、映像として解釈している。登場する人物に合わせて配役を行い、描写をもとに背景を作り、カット割りを考える。配役はともかく、背景とカット割りが脳内で自動的に進んでいくような文章が　いい文章な

『1Q84』を例にとると、

青豆：はづきさん
天吾：ツルネの主人公の男の子
ふかえり：
：豊川悦治

現代の読者と、アニメ・映画が登場する以前の読者とでは、小説の読み方が大きく異なっているのかもしれない。

2014/08/03

関西弁には関西弁独自の思考システムというものがあって、そのシステムの中にはまり込んでしまうと、東京で書く文章の質やリズムや発想が変わってしまい、ひいては僕の書く小説のスタイルまでががらりと変わってしまうものである。

村上の小説は全てがBoy meets Girlの構造になっている。