なぜならやさしいまちがあったから 集英社文庫

中山美穂【著】

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 2012/05/18
• JAN: 9784087468366

商品レビュー

2020/02/05

この人、ただのかわいいアイドルじゃないんだ、と思いました。
幼少のころからいろんな家で育てられて苦労してきたんだなと・・・。
そういう経験があるからこそ、日常の小さなことに幸せを感じる毎日。
幸せでいてほしいな、と思いました。

2016/03/15

以前に読んでレビューをつけていない本をチェックしていたら、この本があって、無性に読みたくなって今回は買った。

前半は自分の過去も振り返りつつ、誰も嫌な人にしないようにしていることが文章から窺えて、でもきつい幼少時代だったろうな、と思った。

アイドル、女優、パリ
歩くことが好き、息子（や夫）との生活、異文化

文章も好きだった。

2013/06/06

表紙のお写真の笑顔がとても自然で
思わず手にとりました。

女優の中山美穂を子どものとき見ていて、
VTRで世界中のだれよりもきっとを歌っていて、
そんなイメージしかなかった彼女が
作家の辻仁成と結婚して
出産して
パリに住んでいる。

どんなに綺麗で
お洒落な毎日を過ごしているんだろうと思ったら
なんともナチュラルに
人間として生活されていました。

もちろん美への関心やお洒落な装飾の話も登場しますが、
なんて言うんでしょうか。
すごく嫌味なく、簡潔なので不快感はありません。
年齢に沿ったもの、長く使えるもの、愛情のかけ方等々。

そして幼少期の話や、過去の出来事も語られていますが
そんな経験や感情を持っていたのかと。
読んでいて、胸がきゅーっとなりました。

「できごとではなく、
　どう感じてどう生きてきたかを
　記しておきたかったのです。」

とあるように、断片的ですが印象的なエピソードが残されています。

「不幸だと思って泣くより、
　ふいの幸せに泣いてしまっていた
　小さかった自分に対面したようでもありました。」

テレビで見ていたミポリンでなくて
中山美穂の話を聞かせてくれています。

「私の性格は、私そのものになりました。」

この一言。
この言葉だけで読んで良かったと思いました。
日本語、言葉の使い方、
さりげなくはっとさせられるものがあります。
母親のことばって更に奥行きがある気がします。

日本ではなくて、
パリに住む必然。
安住の地をつくるって生活をして生きてくって
改めて強く凄いことなんだと思いました。

素敵で憧れる女性です。