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ヘヴン 講談社文庫
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ヘヴン 講談社文庫

川上未映子【著】

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ヘヴン 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2012/05/15
JAN 9784062772464

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商品レビュー

3.6

590件のお客様レビュー

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2026/07/10

暴力の描写が非常に辛く、何度も放り投げたいと思いながら読了。 単なるいじめの話には収まらない、余韻が深く残る作品です。

Posted by ブクログ

2026/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いじめられている男子中学生の話。 ある日届いた、同じクラスで同じくいじめに遭う女の子「コジマ」からの手紙から主人公の生活は変化していく。コジマを通して主人公の輪郭で出てくるような作品だった。 印象としては、正しさや優しさに終始せず、ルールという部分にまで踏み込んでいるのかなというもの。ルールというのは校則や法律ではなく、世のことわりのようなもの。 許容を正しさと捉えるコジマは、ある意味主人公を苦しめてもいた。それとは異なり、正しさでも悪でもなく、ただそれをそれとしてある意味許容する百瀬もまた、彼が世のことわりだと考えるルールを自分のルールとして展開している。百瀬の登場で作品の印象はガラッと変わるが、彼の主張も残酷に主人公を苦しめる。ここでいじめの主犯である二ノ宮でなく百瀬をピックアップしたのも面白い。おそらく二ノ宮は、自分の鬱憤の捌け口としていじめを行っていて、そこには彼の境遇が(そしておそらくセクシュアリティも)関わってくる。そうではなく、ただ楽しみも苦しみもせずいじめを見ている百瀬を選んだ点で、この小説が正義のぶつかり合いからひとつ外れた部分を描くものなのだと理解できた。その外れた部分こそが、ルールの話だと解釈した。 もし主人公が加害者に暴力で対応して、百瀬の言うことわり通りに主人公への加害がなくなったとして、それは正しさでも悪でもなく、結果的にはいじめの肯定になる。いじめっこに暴力で勝つと言うのは、暴力というルールを肯定し従属し、そのルールの内側に入ることだ。だから、二ノ宮のルールにも、百瀬のルールにも、そしてコジマのルールにも完全に従うことをしなかった主人公は、彼独自のルールを築いたのだと思う。 いじめという暴力の現場を通して、もっと広くルールや肯定や従属に踏み込んだ作品なのではないだろうか。個人的には、大人がどうすればいいかとか、どう救いあげるかとか、あまりそういう部分を語ってはいないと思ったけど、ここには私の願望も多分に含まれている。

Posted by ブクログ

2026/07/01

斜視でおとなしく優しい性格の「僕」と、清潔感に欠ける女の子「コジマ」。 虐められている二人が心を通わせるが、というストーリーなのだけど、哲学に疎いわたしは理解しきれなかったので、読み終わった後にYouTubeで解説を観たりした。 百瀬とコジマの対比の潔さよ。美しい文章と考えさ...

斜視でおとなしく優しい性格の「僕」と、清潔感に欠ける女の子「コジマ」。 虐められている二人が心を通わせるが、というストーリーなのだけど、哲学に疎いわたしは理解しきれなかったので、読み終わった後にYouTubeで解説を観たりした。 百瀬とコジマの対比の潔さよ。美しい文章と考えさせられる登場人物たちの言葉に引き込まれた。

Posted by ブクログ

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