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八つ花ごよみ 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2012/04/28 |
JAN | 9784101213453 |
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八つ花ごよみ
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商品レビュー
3.3
10件のお客様レビュー
短編8つ。江戸の市井の生活が季節感とともに伝わってくる。多くは老境の主人公が今日に至った生育の物語。人とともにある事の幸せとともに孤独死の寂しさをひしひしと感じた。2019.9.18
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八つの短編集でしたが、山本一力の真骨頂と言える江戸時代の庶民、その中で本作は老齢な方々にスポットをあてて、さりげなく花と絡めて語られる人間模様や夫婦愛が胸にしみる短編ばかりで、どの話も良かったです!
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+++ 満開の美しさも散りゆく儚さも、一緒に眺めたいと願うのはいつだってただ一人、おまいさんだけだった。幾年もの時を重ね、季節の終わりを迎えた夫婦が愛でる花。あるいは、苦楽をともにした旧友と眺める景色。桔梗、女郎花、菖蒲、小梅、桜…移ろいゆく花に、ゆっくりと熟した想いを重ね綴られ...
+++ 満開の美しさも散りゆく儚さも、一緒に眺めたいと願うのはいつだってただ一人、おまいさんだけだった。幾年もの時を重ね、季節の終わりを迎えた夫婦が愛でる花。あるいは、苦楽をともにした旧友と眺める景色。桔梗、女郎花、菖蒲、小梅、桜…移ろいゆく花に、ゆっくりと熟した想いを重ね綴られる、八つの絆。江戸市井に生きる人々の、ゆかしい人情が深く心に泌み渡る、傑作短編集。 +++ 「炉ばたのききょう」 「海辺橋の女郎花」 「京橋の小梅」 「西應寺の桜」 「佃町の菖蒲」 「砂村の尾花」 「御船橋の紅花」 「仲町のひいらぎ」 +++ 花を織り込んだ物語八編である。主人公はそれぞれもう若くはないが、さまざまな事情を抱えて時を重ねてきた人たちである。花を愛でる余裕などないときにも、そのそばにはひっそり咲く花があり、周りには見守る目もあるのである。淡々と静かに語られる出来事に、愛おしささえ感じられるようになる一冊である。
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