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名著講義 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2012/05/10 |
JAN | 9784167749033 |
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名著講義
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商品レビュー
4.4
15件のお客様レビュー
毎週、課題の本を読んで議論しあう講座のお話 幕末、明治と日本人はどう生きたのか 日本人とは?真の独立とは? 書籍を通じて考える 深く心に突き刺さる内容でした
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お茶の水女子大1年生20人限定の読書ゼミ内容を紙上公開。毎週1冊の課題図書(岩波文庫)を買って読みレポートする。 課題図書の選定がイイ。どの本も読めば、戦後日本人が無くしたモノに気づくことになる仕掛け。 例えば、内村鑑三「代表的日本人」に出てくる上杉鷹山(や保科正之など)の合理性...
お茶の水女子大1年生20人限定の読書ゼミ内容を紙上公開。毎週1冊の課題図書(岩波文庫)を買って読みレポートする。 課題図書の選定がイイ。どの本も読めば、戦後日本人が無くしたモノに気づくことになる仕掛け。 例えば、内村鑑三「代表的日本人」に出てくる上杉鷹山(や保科正之など)の合理性と先見性や西郷隆盛のあふれる人間愛、日蓮上人の強い信念と実行力など。 また、英国外交官の妻、キャサリン・サンソムが東京赴任中に書き記した「東京に暮らす」の時代は、世界恐慌や満州事変、国連からの脱退、二二六事件や日中戦争など平穏とは真逆の激動の時代でした。そんな暗い世相の中でも、日本人の陽気さや礼儀正しさを賛美する本書の内容は、当時の来日外国人の多くが「貧困でも幸せな国民」という形容の普遍性を証明するものでしょう。ゼミのディスカッションで「当時はうつ病になる人が少ない」という文章に着目した藤原氏は、翻って現代日本は「(核家族化に伴い、)家族やコミュニティーの絆を失った人々にとって、自由選択、自己責任、競争社会という重荷を背負います。絆を断ち切ると自由が得られます。家族を捨て個人主義に走ると自由が得られます。その反作用が、不安、孤独、そこはかとない精神の疲労です。自由というものの光と影を見極め日本的なものを取り戻さない限り、うつ病が減ることはないでしょう」と鋭い。 本書で紹介された本すべて魅力的ですが、あえて1冊のみを選べば、最終講義での課題図書、福沢諭吉「福翁自伝」でしょうか。
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著者が指定する本(主に岩波文庫)を題材に学生たちとディスカッションしていく様子をまとめた本です。 著者の数学者としての活動についてはわからないのですが、知識量と言葉の選び方に関しては素晴らしいと思いました。 また、学生たちの純粋な疑問や感想も新鮮さが溢れており、この本自体に堅苦し...
著者が指定する本(主に岩波文庫)を題材に学生たちとディスカッションしていく様子をまとめた本です。 著者の数学者としての活動についてはわからないのですが、知識量と言葉の選び方に関しては素晴らしいと思いました。 また、学生たちの純粋な疑問や感想も新鮮さが溢れており、この本自体に堅苦しさをなくす効果が出ているようです。 ただ一つ気になるのは、何かに付けて「かつての日本人は素晴らしかった。それに比べて今の日本人は…」のような話の展開に持っていこうとするのが残念でした。 日本が西欧の自由主義を積極的に取り入れたせいで、日本人はだめになった(もしくはだめになりつつある)と述べていますが、西欧というのも幅が広すぎますし、 題材本内で日本人の素晴らしさを褒め称えている箇所を挙げて、「このように当時の日本人は素晴らしく、西欧の人はだめだった!」といったような話をしていますが、 その当時の日本人というのも江戸自体から昭和までと幅が広いのも気になります。 昔の日本と今の日本を比べると、今はより個人が尊重されるようになりその分横の繋がりが薄くなったというのはその通りだと思いますが、 それを個人主義が日本のマイナス点のように持っていくのはなかなか厳しいのでは。 素晴らしい行動をしている日本人と、豊かな生活をしているが精神的には野蛮(のように見える)な西欧人を比べるのであれば、 その逆の、素晴らしい行動をしている西欧人と、豊かな生活をしているが精神的には野蛮(のように見える)な日本人についても考えなければフェアではないですし、結論への過程が足りないのではと思いました。 面白い本であることに違いはないので、面白く読ませていただきました。
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