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迷走パズル 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2012/04/28 |
JAN | 9784488147068 |
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迷走パズル
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商品レビュー
3.1
16件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
舞台が精神病院で被害者は職員と患者で、探偵役も患者である。このため誰が本当のことを言っていて誰が嘘をついているかわからない。このような状況を利用しているのか、それとも突発的なものなのか、色々な想定が浮かんでくる。解決としてはよくある本格物で、それなりの意外性があり楽しめるが、解決後のひとひねりにこの作品の特徴が現れている。依頼人である所長は探偵役である主人公を犯人ではないかと疑って、あえて捜査を依頼する。主人公はアルコール依存症のため、もしかしたら自分が犯人なのではないかと怖れる。自分自身さえ信じられない探偵が見出すもの、そして、それが生きる勇気につながっていく。
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「逃げるのだ、今すぐ逃げろ……殺人が起こる」 深夜の病棟で聞こえた恐ろしい囁きは―――自分の声だった。これはケルビムの神託か、はたまたサタンの呪詛か…それともいよいよ頭がイカレてしまったのか。不安にかられつつも治療を受けるピーターの周辺に更なる警告が……療養所という名の精神病院で...
「逃げるのだ、今すぐ逃げろ……殺人が起こる」 深夜の病棟で聞こえた恐ろしい囁きは―――自分の声だった。これはケルビムの神託か、はたまたサタンの呪詛か…それともいよいよ頭がイカレてしまったのか。不安にかられつつも治療を受けるピーターの周辺に更なる警告が……療養所という名の精神病院で起こる不可解な現象に、混迷しながらも解明しようと奮闘する主人公。『パズルシリーズ』最初の事件。 患者達の異様な挙動と、職員の不審な行動。多種多様な登場人物達により描かれる全容は…殺人事件としての例えにはおかしいが…まるでパズルゲームのピースを埋めていくように軽快に読み進められ爽快に終わる。たまにはこんなミステリーもいい。
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精神に何らかの疾患を抱えた人達が集まる診療所で起きた殺人。 しかし、これから想像される躁鬱とした雰囲気はなく、むしろコメディのようでした。登場人物皆キャラがしっかりしているので読みやすく、展開も早いので、翻訳ものに苦手意識を持っている人でも安心して読めるでしょう。 真相自体も意外...
精神に何らかの疾患を抱えた人達が集まる診療所で起きた殺人。 しかし、これから想像される躁鬱とした雰囲気はなく、むしろコメディのようでした。登場人物皆キャラがしっかりしているので読みやすく、展開も早いので、翻訳ものに苦手意識を持っている人でも安心して読めるでしょう。 真相自体も意外性があって良いのですが、犯人を炙り出すために仕掛けられた罠がとても興味深かったです。 それぞれの患者の症状を考慮し、それによって起こされる事象を想定する。これはどこか異形の理論にも通じるものであるような気がします。 次の『俳優パズル』も楽しみです。
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