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邪馬台国をとらえなおす 講談社現代新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2012/04/19 |
JAN | 9784062881548 |
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邪馬台国をとらえなおす
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
2012年刊。著者は明治大学名誉教授。 日本古代史において、最大の謎と鋭い論争が続いてきたテーマは、邪馬台国の所在とその内実であることは論を待たないであろう。本書は、その邪馬台国に関し「魏書鮮卑烏丸東夷伝倭人条」など文献史学で解明できないことを前提としつつ、その解明の一助としての考古学的知見を広範に解説する。 具体的には①銅鏡(三角縁神獣鏡ほか)、②青銅器、③墓制(古墳時代の3世紀への前倒し論)、④土器(錯綜状況と地域差が顕著で銅鏡よりも分析解読が困難)、⑤鉄から邪馬台国の所在比定と3世紀状況を切り取る。 この点、著者は慎重な叙述に終始し、その比定地に関しては結論を持ち越してはいる。 が、纒向遺跡と箸墓古墳を基軸とする著者はいわゆる畿内説に親近性を持つということになろうか。 その中でも、放射線炭素年代測定・年代年輪法から導かれる古墳時代の前倒しと、九州その他に3世紀の大型古墳が見当たらない点は、大まかには無視できない事情であろう。 さて、中部以東の土器その他の遺跡から、3世紀には全国的交流が相当盛んであったとの指摘は、古代交易史の観点から、特に日本海交易の隆盛に関する知見から見ても、さもありなんか。 ところで、考古学を基軸に据える本書だが、⑴文献史学の概略と、⑵2~3世紀の東アジア情勢と邪馬台国との関連性への言及は流石のそれである。 もっとも、この点は攫っただけにすぎない。⑴は講談社メチエの「邪馬台国論争」、朝日文庫「邪馬台国」、⑵は岡田英弘著「倭国の時代」「倭国」などで補充した方が良いかもしれない。
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邪馬台国本2冊目。 箸墓について触れないわけはないですよね。 てか、なんで岩手説を聞いたんだっけ??
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邪馬台国論争にかかわる問題点を整理して紹介した新書。一般向けの講座が元になっているようで、読みやすく分かりやすい。「論争は何となく知っているが、最近の論点の概要を知りたい」という人向け。 ■ 著者の立場である畿内説を中心に叙述されているが、個々の問題ではなるべく断定をさけ、慎...
邪馬台国論争にかかわる問題点を整理して紹介した新書。一般向けの講座が元になっているようで、読みやすく分かりやすい。「論争は何となく知っているが、最近の論点の概要を知りたい」という人向け。 ■ 著者の立場である畿内説を中心に叙述されているが、個々の問題ではなるべく断定をさけ、慎重な態度を崩さない学術的姿勢は信頼できる。ただ淡々とした紹介が中心になっていて、この本で著者が邪馬台国をどう「とらえなお」したいのかを、もっと知りたかった。新書なので仕方ないかもしれないが、文章・内容ともに物足りない。
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