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走れメロス ハルキ文庫280円文庫

太宰治(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川春樹事務所
発売年月日 2012/04/14
JAN 9784758436526

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商品レビュー

4

12件のお客様レビュー

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2021/03/21

短編集の中の、「走れメロス」と「トカトントン」を読んだ。 「走れメロス」 何故かずっと犬の話だと思っていた。 一つの信頼のために、結んだ約束のために、友情を守るために、自分が死ぬのをわかりながら全力で走る熱い物語だった。 死に行くために死ぬ気で走るメロス。 途中いろんな事に走る...

短編集の中の、「走れメロス」と「トカトントン」を読んだ。 「走れメロス」 何故かずっと犬の話だと思っていた。 一つの信頼のために、結んだ約束のために、友情を守るために、自分が死ぬのをわかりながら全力で走る熱い物語だった。 死に行くために死ぬ気で走るメロス。 途中いろんな事に走ることを妨げられるが、「俺が死ぬのはここじゃない、あそこで死ななければ意味がない」って感じた。 「トカトントン」 この音が聞こえたら、必死だったことや夢中になっていたものが、パタンとどうでもよくなってしまい無気力になってしまう物語。 一種のトラウマのようなもので、主人公は戦争の敗北宣言の際に聞こえたトカトントンという音から、何をやっていてもどうぜ敗北したんだという記憶が蘇り気力を無くしてしまう。 夢中になっている事はすごく大切な事だから、冷めやすい私だけど、今はトカトントンなんて聞こえたくない。

Posted by ブクログ

2016/02/27

手に取りやすい価格の一冊。 『懶惰の歌留多』『富嶽百景』『黄金風景』『走れメロス』『トカトントン』の5編。 トカトントンのラストにツッコミを入れたい。

Posted by ブクログ

2013/09/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「駆込み訴え」 太宰治 著 「走れメロス」所収 新潮文庫  この太宰の短編は、キリストの弟子であるユダがまさしくキリストを裏切ろうとしているその心のうちを一気に吐露している様(駆け込み訴え)を書いたものです。  キリストだとかユダだとか、そんな説明が無ければ、以下の引用がキリストへ向けられたものだとは俄かに信じ難いのではないでしょうか。 『それよりも、その時、あの人の声に、また、あの人の瞳の色に、いままで嘗つて無かった程の異様なものが感じられ、私は瞬時戸惑いして、更にあの人の幽かに赤らんだ頬と、うすく涙に潤んでいる瞳とを、つくづく見直し、はッと思い当ることがありました。ああ、いまわしい、口に出すさえ無念至極のことであります。あの人は、こんな貧しい百姓女に恋、では無いが、まさか、そんな事は絶対に無いのですが、でも、危い、それに似たあやしい感情を抱いたのではないか? あの人ともあろうものが。あんな無智な百姓女ふぜいに、そよとでも特殊な愛を感じたとあれば、それは、なんという失態。取りかえしの出来ぬ大醜聞。私は、ひとの恥辱となるような感情を嗅ぎわけるのが、生れつき巧みな男であります。自分でもそれを下品な嗅覚だと思い、いやでありますが、ちらと一目見ただけで、人の弱点を、あやまたず見届けてしまう鋭敏の才能を持って居ります。』  あの聖職者をこれほどまでに肉感的に語る太宰の視点も素晴らしいし、自虐的なユダの自己分析の下世話加減が、太宰の自己投影なんていう分析を通り越して、その人間らしさに愛らしささえ感じてしまいました。  キリストへのコンプレックスの狭間でユダは揺れ続けます。その心情を書き連ねる太宰の筆は乗りに乗って、ユダの心の振り子を大きく片側に寄せ切った時、彼はスコンっと絶妙に「落とす」のです。  これまでみなさんも、恋愛のうえで(もしかしたら結婚生活でも…)「魔法が解けたような瞬間」を経験したことはありませんか? 「え、なんで今までこの人のこと、あんなに好きだなんて思ってたんだろう?」  あの瞬間です。  太宰は読者をぶんぶん揺さぶって、そして突然一歩引いた筆致で冷たく断じるのです。 『私は、それを思った時、はっきりあの人を諦めることが出来ました。そうして、あんな気取り屋の坊ちゃんを、これまで一途に愛して来た私自身の愚かさをも、容易に笑うことが出来ました。』  心理の層が「遷移した」瞬間。  ドラマチックでダイナミックな短編中に差し込まれた鋭利なナイフ。  いやぁ朝から良い心の運動になりました。

Posted by ブクログ

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