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街場の読書論
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 太田出版 |
発売年月日 | 2012/04/13 |
JAN | 9784778312886 |
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商品レビュー
4
81件のお客様レビュー
なぜこのように読みやすいと感じるのか。 (実際はどうか、は置いておいて。) おそらく、充分に推敲が為されている、からではないかと考えた。 コンテンツが特別素晴らしい、ということではないのだろう。
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感想が長くなりすぎないように、最も印象的だった記事をひとつだけ取り上げる。その名も「日本語壊滅」。2007年5月のブログを元にしている。 携帯メールのコミュニケーションでは、早く返信することを重視するため、丁寧な言い回しや配慮表現が絵文字や記号に取って代わられ、語彙力の低下や「...
感想が長くなりすぎないように、最も印象的だった記事をひとつだけ取り上げる。その名も「日本語壊滅」。2007年5月のブログを元にしている。 携帯メールのコミュニケーションでは、早く返信することを重視するため、丁寧な言い回しや配慮表現が絵文字や記号に取って代わられ、語彙力の低下や「短文化」が加速しているという。 ある研究によると、「メール送受信の回数が多い学生ほど日本語テストの点数が低いという結果が出た」そうだ。 このブログから15年。今や、メールは長すぎるツールであり、LINEやTwitterが主流、いや、もはや写真や動画がメインで言葉は「添える」だけのものになっている。いずれ、「複文以上の論理階層をもつ文章を書くことができない」人間だらけになるのではないか。 というか、もう、そうなっている。新入社員の書く文書は、すでに論理構成が滅茶苦茶で、いつ単文を使い、いつ複文を使うべきかすらわかっていないように感じる。 文章だけの問題なら良い。だけど、文章で論理を構成できないということは、脳内の論理構成力をも示している。だから、話していてもちんぷんかんぷんである。どうでも良いことばかり繰り返し言うが、大事なことは最後まで言ってくれないのだ。 どうしたら良いのだろう。 あんまり説教くさい人だと思われると、もうそこから僕の言葉は届かなくなるしなあ。 メッセージの宛先はあなたです、と、なんとかして届けなきゃ。
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「書物」「書くこと」についてのブログ記事をメインとしたエッセイ集で読書論とはちょっと違う内容。多少思想・哲学的なテイストはあるが全体的には軽めな印象。あとがきで述べているように著者が関心を持っている主題は「言葉が伝わるというは、どういうことか」にあり、その答えは「『自分宛てだ』と...
「書物」「書くこと」についてのブログ記事をメインとしたエッセイ集で読書論とはちょっと違う内容。多少思想・哲学的なテイストはあるが全体的には軽めな印象。あとがきで述べているように著者が関心を持っている主題は「言葉が伝わるというは、どういうことか」にあり、その答えは「『自分宛てだ』と思ってもらうこと」となっている。つまり「問題はコンテンツではなく宛名」であると。この問いは興味深い点があり、仮に著者の意見に同意するとしても、ではどうすれば『自分宛てだ』と思ってもらえるのか。その答えはは本書には明確には書かれておらず『町場の文体論』を読めとの事。なんだか次作の宣伝に誘導されているような感じで後味は悪いが、そうやって多くの読者が読まされるんだろうな。
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