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ポケットの中のレワニワ 講談社文庫
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ポケットの中のレワニワ 講談社文庫

伊井直行【著】

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ポケットの中のレワニワ 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2012/04/13
JAN 9784062772297

ポケットの中のレワニワ

¥220

商品レビュー

3.8

6件のお客様レビュー

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2019/09/02

 死ぬのか。死ねよ。悲しんでやるよ。  きっと泣く。俺にはお前しかいないんでね。お前以外、だれも俺を必要としていないんで。だけど、だから、お前のところに、今晩、行かないんだ。  お前しかいないなんて、たまらない。いっそ、お前すらいなくなった方がいい。まったくの孤独がいい。 (P....

 死ぬのか。死ねよ。悲しんでやるよ。  きっと泣く。俺にはお前しかいないんでね。お前以外、だれも俺を必要としていないんで。だけど、だから、お前のところに、今晩、行かないんだ。  お前しかいないなんて、たまらない。いっそ、お前すらいなくなった方がいい。まったくの孤独がいい。 (P.262) 「うん。でも、ずるいだけじゃないと思う。沈黙するしかない時が、世の中にはあるから。自分がうまく言葉にできないこともあれば、そもそも世にある言葉では伝えられないこともある。沈黙でしか言い表せないなにか、っていうのが確かに存在してるんだ」 (P.422)

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2016/09/03

よくわからないけど、それなりに楽しめた。 ベトナムに興味を持った。 日本にそういう村があったことを知らなかったから純粋に驚いたが、これはただのフィクションか。 ーーー アガタは派遣先で再会した小学校の同級生ティ庵に惹かれていく。が、町村桂子という日本名で「統括主任」の肩書を持つ彼...

よくわからないけど、それなりに楽しめた。 ベトナムに興味を持った。 日本にそういう村があったことを知らなかったから純粋に驚いたが、これはただのフィクションか。 ーーー アガタは派遣先で再会した小学校の同級生ティ庵に惹かれていく。が、町村桂子という日本名で「統括主任」の肩書を持つ彼女は、好意をしめしつつも「貧乏人同士は付き合えない」と言う。そんな彼女が同じベトナム系の女友達と会ってから様子が変になり、会社まで辞めてしまう。アガタの思いは届くのか?

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2013/01/31

どなたかの「会社員とは何か?」の感想を読んで、読んでみたくなった記憶が……。 そしてだいぶ長いこと積んであった……。 伊井直行氏の著作を読むのは初めて、たぶんお名前すら、しかとは存じ上げなかったんだけど……。 おもしろかった! これ、もっともっと話題になってもいいと思うんだけど!...

どなたかの「会社員とは何か?」の感想を読んで、読んでみたくなった記憶が……。 そしてだいぶ長いこと積んであった……。 伊井直行氏の著作を読むのは初めて、たぶんお名前すら、しかとは存じ上げなかったんだけど……。 おもしろかった! これ、もっともっと話題になってもいいと思うんだけど!(いやわたしが知らないだけで話題になってたのか?) すごく好きな感じだった。わたしはこういう小説をもっと読みたい! 主人公は家庭環境が複雑で今はハケンで仕事している青年、その義理の弟でひきこもりの青年、ベトナムから難民として入国して団地にすんでる人々、となかなか困難な状況の人々ばかりで、主人公は未来にまったく希望がもてないって気分なのだけど、なぜだか悲壮感はなく、じめじめしない、すごくカラっとした感じで、ユーモアもあって。あまり感情をゆさぶられることなく淡々と読んでいける感じがすごくよかった。なんだろう、この感じ。あまりほかにないような。よくわからないけど、晴れた冬空みたいな「カラっと感」。 レワニワ、っていう想像上の生物みたいな生物も出てきて、シュールな場面もあるのだけれど、違和感がなく、そういうこともありそうっていう感じで。それも、じめじめしてない。 後半、話は少し深刻になって、幸福とは、生きる意味は、とか出てきて確かに考えさせられるんだけど、やっぱりじめじめしないし、希望が見えて、読後感がすごくいい。 伊井直行氏の本をもっと読みたいと思った。

Posted by ブクログ

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