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オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2012/04/11 |
JAN | 9784041101964 |
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商品レビュー
3.7
39件のお客様レビュー
科学か、インチキか、それともオカルトか。 何年経っても決着がつかず、ただただ繰り返される真偽論争。 一方で、なぜ嘘ばかりと思いながらも、惹かれ続けるのか。 数年ごとに起きるオカルト、スピリチュアルブーム、っそして繰り返される真偽論争。 何年経っても、いつまでたっても一歩も進まない...
科学か、インチキか、それともオカルトか。 何年経っても決着がつかず、ただただ繰り返される真偽論争。 一方で、なぜ嘘ばかりと思いながらも、惹かれ続けるのか。 数年ごとに起きるオカルト、スピリチュアルブーム、っそして繰り返される真偽論争。 何年経っても、いつまでたっても一歩も進まないように見える世界。 その理由は何なのか? 当にそれが、オカルト(隠されたもの)の所以かもしれません。
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ドキュメンタリーの映像作家でもある著者が、超能力者や超常現象について自らの体験をベースに考察した本。 日常でよく聞く「オカルト」という語だが、本書のまえがきに相当する「開演」では、「オカルトの語源はラテン語『occulere』の過去分詞『occults』で、意味は隠されたもの。...
ドキュメンタリーの映像作家でもある著者が、超能力者や超常現象について自らの体験をベースに考察した本。 日常でよく聞く「オカルト」という語だが、本書のまえがきに相当する「開演」では、「オカルトの語源はラテン語『occulere』の過去分詞『occults』で、意味は隠されたもの。」であることを初めて知った。 また、同じ「開演」内でオカルト現象は「現象そのものが人の視線を嫌うという印象を僕は持っている。」と書いているところに深く納得。 著者はその「隠されたもの」を何とか明るみに出そうと、聴力者や超心理学研究者、超常現象が起きた場所へと取材を試みている。 著者の姿勢はそのような現象を猛進するわけでもなく、かといって頭から否定するわけでなく、超能力や超常現象が、トリックである可能性をできるだけ排除したうえで誰にも明らかな形として紹介できないかという立場。 そのことは、自らトリックを使っていると明言してパフォーマンスを行うメンタリストにも及んでいることからもうかがえる。 しかしながら、取材を重ねてみても結局真相は明るみに出ず、依然として隠れたまま、あるいは隠されたままで結論は出ずじまい。 それでも著者はあとがきにあたる「終演」の項で、「説明できないことや不思議なことはいくらでもある。確かにそのほとんどは、錯誤かトリックか統計の誤りだ。 でも絶対にすべてではない。淡い領域がある。あいまいな部分がある。そこから目を逸らしたくない。見つめ続けたい。」とその決意を表明しているので、さらなるオカルト探求の旅の模様が知らされるのを楽しみに待つことにしよう。
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否定も肯定も留保するところは相変わらずだが、題材が題材なだけにワイドショーノリがどうしても出てしまうという森監督としては甘いというか、そもそも本腰入れていないというか。一見下世話な題材でも「FAKE」で見せた人間をむき出しにする手法がない。連載という紙面の問題もあろうが、ならば何...
否定も肯定も留保するところは相変わらずだが、題材が題材なだけにワイドショーノリがどうしても出てしまうという森監督としては甘いというか、そもそも本腰入れていないというか。一見下世話な題材でも「FAKE」で見せた人間をむき出しにする手法がない。連載という紙面の問題もあろうが、ならば何回でも分けて深堀して欲しかった。永田町の陰陽師の項は諦観という意味では最も掘り切っていない。刀すら抜いていない。それでも一番面白かった。 照れを忍んでいえば森達也の作品の根底にいつも流れているものは人間に対しての原初的な前提としての「愛」だ。どんなに胡散臭かろうと、間違っていようと一方的な批判や攻撃は決してしない。 オカルトという白黒つけることが、是非の立場をいっそう明らかにすることが強制されるジャンルについても変わらない。その隠されたコミットメントが本企画の主幹なのではないかとも思えてしまった。 ギャグはかなりの水準で笑えるのも嬉しい。
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