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かすてぃら 僕と親父の一番長い日
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かすてぃら 僕と親父の一番長い日

さだまさし【著】

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かすてぃら 僕と親父の一番長い日

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2012/04/07
JAN 9784093863292

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商品レビュー

3.8

37件のお客様レビュー

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2023/03/19
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※このレビューにはネタバレを含みます

死。 人が生まれたら必ず経験するもの。 特に直系の親族や年の近い家族の死は、周囲にとっては大きな悲しみであることは言うまでもありません。 当然の事ながら、その辛さは芸能人でも一般人でも変わりはありません。 ・・・ 本作「かすてぃら」は、歌手のさだまさしさんのお父様の死に際から始まる、言わばファミリーヒストリーの回顧です。 ・・・ その父親の豪快さ故か、文章はどこか軽妙でユーモラス。そして昭和の牧歌的な雰囲気が全編に漂います。 満洲で育ち中国語を解し当地で徴収、引き上げに際して戦友の地元であり母の出身地であった長崎に還ってきたさだの父、雅人。人が良くて他人の保証人になっては借金を肩代わりする。借金の返済を迫るヤクザに逆に凄みを利かせともに心中しようとする。そんなチンピラも、頭を下げる場合には助けてあげてしまう。水害で商材の材木を失い大損害を出しても、友人の安否の方が大事。お金を持っていない自分が悪いのに高速道路の集金でツケ断られもめにもめる。駐禁で捕まった警察官にキレて、爾来駐禁を見つけるとその警察官に取り締まるよう電話する(メンドクサ!)、等々。 こういう規格外の方なので、何のかのと人が集まる。明るい偏屈さ、とでもいうのでしょうか。 きっと実際には家族が被った迷惑もそれなりにあるのでしょうが、奥様の内助の功でしょうか、家族が仲良く関係を維持できているというのは素敵なことだと思います。 ・・・ 興味深いのは、題名にもなっている「かすてぃら」。 昭和の終戦後、カステラは地元の名産やローカルな食べ物というより、むしろ贈答品。ヤクザの親分のお礼の時も出てきますし、改まったときに桐箱に入ったカステラを贈ることで何がしかの誠意を示そうとする。そんな詫びを断る、礼も受け入れない、でも持ってくるカステラだけは受け取るという雅人。そのカステラを愛してやまない姿がなんとも微笑ましい作品でありました。 なお本作でも高級品として福砂屋のカステラが登場。私も長崎に行ったら是非食べてみたい笑。そういうと、思案橋のそばの宝雲亭でぎょうさを食べるという話も出てきました。こちらも気になる。 ・・・ ということで、ほのぼのとしたファミリーものの小説でした。 私も老いた両親を持つ身として、その関係に悩むものです(まあ親父はボケ気味だし、お袋は面倒くさいし)。でも順番を考えれば、諍い争う時間は本当にもったいない。できるうちに孝行はしたいと改めて思った次第です。 親が面倒だと思っているこどもたち、長崎に縁のある方、ファミリー系の話が好きな方にはお勧めできると思います。文章も至って平易ですので、中学生、場合によっては小学生でも読める本だと思います。

Posted by ブクログ

2016/04/23

エッセイなのかな?・・・と思って手にしたのですが 本の解説には「自伝的実名小説」と。。。 なんじゃそりゃ?と思い読んでみたら、小説仕立ての やっぱりエッセイでした(笑) さだまさしという、繊細かつ大胆でユーモアと才能あふれる人物が どのようにして出来上がったのか、 この本を読む...

エッセイなのかな?・・・と思って手にしたのですが 本の解説には「自伝的実名小説」と。。。 なんじゃそりゃ?と思い読んでみたら、小説仕立ての やっぱりエッセイでした(笑) さだまさしという、繊細かつ大胆でユーモアと才能あふれる人物が どのようにして出来上がったのか、 この本を読むとそのルーツがわかります。 今は亡き、さださんの父について書かれたこの本は 豪快且つ正義感にあふれた男の、 昭和を生き抜いた一代記でもありました。 自分が損をすることにばかり、異常に神経質な今の世の中では もう決してこういう人物は輩出されないんだろうなぁ。。。 そう思うと、ちょっと淋しかったりもするのでした。

Posted by ブクログ

2015/07/15

エッセイの様で、とても読みやすかったです。 破天荒なお父様だったのですね。 こんな風に、遺しておけるのは良いな~と思いました。

Posted by ブクログ

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