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クオリアの哲学と知識論証 メアリーが知ったこと
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 春秋社 |
発売年月日 | 2012/03/26 |
JAN | 9784393323359 |
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クオリアの哲学と知識論証
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クオリアの哲学と知識論証
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フランク・ジャクソンによって提起された知識論証の含意とその問題点を検討し、物理主義的な立場から問題の解決を試みている本です。 本書がとりあげているのは、白黒の世界しか目にすることなく人間の視覚にかんするあらゆる知識を身につけた天才少女メアリーは、色のある世界をはじめて目撃したと...
フランク・ジャクソンによって提起された知識論証の含意とその問題点を検討し、物理主義的な立場から問題の解決を試みている本です。 本書がとりあげているのは、白黒の世界しか目にすることなく人間の視覚にかんするあらゆる知識を身につけた天才少女メアリーは、色のある世界をはじめて目撃したときに新たな知識を獲得したということができるのか、という問題です。著者は、この問題に対するさまざまな論者たちの応答を紹介し、メアリーにもたらされることになった「どのようなことかの知」は、「主観的事実」の存在を要請するものではないとして、物理主義の立場を放棄する必要はないと結論づけます。さらに著者は、ルイスの議論を参照しつつ「どのようなことかの知」を能力とみなすことができると主張し、晩年のジャクソンの「表象主義」の立場を形而上学的に補強する試みをおこなっています。 本書は心の哲学と呼ばれる分野における一つの問題をあつかっており、とりわけジャクソンの知識論証をめぐる錯綜した議論をていねいに解きほぐしています。知識論や形而上学の知見も参照されており、途中むずかしいと感じるところもありましたが、全体を通じておもしろく読むことができました。
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