神社とは何か？お寺とは何か？(2) 必ず訪れたい寺社巡りガイド-必ず訪れたい寺社巡りガイド pen BOOKS

ペン編集部【編】

• 販売会社／発売会社: 阪急コミュニケーションズ
• 発売年月日: 2012/03/30
• JAN: 9784484122106

商品レビュー

2012/11/13

よくある寺社のガイドブックとは違い、表紙からしてクールでシック。
まとめ方もあっさりとオシャレで、使われる写真もモダン。
年齢層を絞っていることが伺えます。

パート2と気付かず読み始めましたが、第2弾思えぬ情報量です。パート1はかなり基本情報を紹介していたのでしょうか。
狛犬の種類がかなりバラエティに富んでいることを知りました。
中でも品川神社のものは「彫りがよい」と人気なんだとか。

また、鳥居はどれもバランス割合が決まっているものかと思っていましたが、そうではない様子。
それでも『黄金比』なるものが存在し、貫が全長の1/5・3/5・1/5になっているものが完璧なバランスを保つそうです。
ほかにも事細かく、割合値が紹介されていましたが、あまりに細かすぎて覚えられません。
柱全長の1/3を地中に埋めているそうです。嵐でも台風でも簡単には倒れない丈夫さの根拠はそこにあるんですね。

伊勢神宮の本殿建築のような日本古来の神明造りは、稲倉からその形となったとのこと。
確かに似ています。

また、平安時代から神宮と呼ばれていたのは、伊勢と鹿島、香取の三社だけだそう。

京都東福寺の枯山水庭園は、重森三玲の作品として知られていますが、それが彼の庭園デビュー作であり代表作だとは知りませんでした。
寺には当時お金がなかったため、重森は永代供養という形（つまりはボランティア）で依頼を請け負ったのだとか。
若沖みたいないきさつですね。

各地の寺社が紹介されている中で、熊本県石水寺にあるマリア観音が上品で、本当にマリア様に似ているため、いつか参拝したいと思います。
また、「石庭」とでかでかと墨で書かれる竜安寺の御朱印が、印象に残りました。