心理学を知らずに仕事と人生を語るな！

和田秀樹【著】

• 販売会社／発売会社: PHP研究所
• 発売年月日: 2012/03/23
• JAN: 9784569804064

商品レビュー

2015/04/13

実験心理学の知識は短時間で効果的な手法を見つけるのに効果的。
「できそうだ」という実感がやる気を高める
集団になるとリスキーシフトが働きやすい
不適応思考、二分割思考は危険
認知的不協和は判断を誤らせる
「わかりあえる」幻想はすてろ

よし頑張って働こう。。。

2012/06/30

チェック項目8箇所。マズローの欲求階段理論・・・生理的、安全・安心、愛情・関係性、自己愛、自己実現。外発的要因で行動する人がいれば、内発的要因でやる気になる人もいる。チーム作り・・・依存グループ（リーダー中心）、闘争・逃避グループ（仮想敵を作って前進）、つがいグループ（職場内カップルで祝福ムード）。集団手抜き・・・多くなればなるほど1人の力は減ってしまう。メシア型とカリスマ型・・・自分がいないと会社は持たない（メシア）、みんなの代わりに言いにくいことを言える（カリスマ）。人間関係に必要な共感能力、わかりあえる幻想は捨てる。何もいわなくてもわかるは幻想。

2012/04/22

タイトル『心理学を知らずに仕事と人生を語るな！』というのは挑発的な感じがするのですが、内容はいたって優しい心理学、とくに臨床心理に軸をおいた話になっている。

心理学がどういうものかと言う話から、社会や個人として、どのようにとらえて仕事や生活をしていくかということをきわめて寛容的に開設されている。

心理学の世界で確認されていること等も多数紹介されているので、勉強になった。
また、そういった事例を紹介しつつも、『心理学理論はあくまでも一つの理論に過ぎません。実態に合うかどうかを確かめてみることが重要です。』と読み手に語りかけ、注意喚起している。

仕事や人生に役立てようと思って読み始めたわけではなかったのだけども、読んでみて、かなり役立ちそうなことが書かれてあり、反省にもなった。

スキーマやバイアス、メタ認知などの説明もあり、情報に対してどう向き合うかと言うところにも話がまわっていて安心できた。