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全盲の僕が弁護士になった理由 あきらめない心の鍛え方
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日経BP社/日経BPマーケティング |
発売年月日 | 2012/03/23 |
JAN | 9784822264376 |
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全盲の僕が弁護士になった理由
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商品レビュー
4.1
16件のお客様レビュー
2024.01.06読了 感激した。本当に感激した。筆者は大胡田さんという全盲の弁護士。12歳で視力を失い、ハンデを抱えながら司法試験に合格し、弁護士として活動するまでの伝記。 目が見えなくなったらどうだろう。私のような人間は絶望して、何もできないだろうと感じた。本書の伝...
2024.01.06読了 感激した。本当に感激した。筆者は大胡田さんという全盲の弁護士。12歳で視力を失い、ハンデを抱えながら司法試験に合格し、弁護士として活動するまでの伝記。 目が見えなくなったらどうだろう。私のような人間は絶望して、何もできないだろうと感じた。本書の伝記は私たち健常者に勇気を与えてくれる。いかなる絶望的な状況下でも、希望を捨てず努力することで道は開けるのだ、ということを大胡田さんは示した。 感動するポイントは多々あったが、下記を覚えておくために記す。 ① 同じく全盲で弁護士になった竹下弁護士のお言葉;弁護士は法律に人格を持たせて売る商売だ。 ② 司法試験をあきらめそうになった時の、大胡田さんの母親の言葉;人生で迷ったときは、『温かい』と思う方向を選びなさい ③ そして、大胡田さん自身が本書で繰り返し述べている言葉;人は無意識のうちに、自分ができるのはここまでと線を引いている。しかし、大概は本当の限界はその先にある(つまり、今限界だと思ってあきらめるのではなく、そこからさらに努力すれば成果を得られるということ)。 何度も読み返して、人生の指針としたい。
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弁護士の仕事は、法律に『人格』を載せて売る商売。 慶應義塾法律科の講義の際点字を打つ際に音がしてうるさいので席を移動してくれと100人あまりの学生の中言われ 悔しくて涙したがいたるところから、『席を移動しなくていい』という声が出てその授業は、皆んなが個人と集団の便益について意見...
弁護士の仕事は、法律に『人格』を載せて売る商売。 慶應義塾法律科の講義の際点字を打つ際に音がしてうるさいので席を移動してくれと100人あまりの学生の中言われ 悔しくて涙したがいたるところから、『席を移動しなくていい』という声が出てその授業は、皆んなが個人と集団の便益について意見をぶつけ合い授業よりはくねつした生きた「哲学」の時間になった。教授もとめなかった。仲間の声は、いまでも耳に残っている。 人生で迷ったときには、自分の心が『温かい』と思う方を選びなさい きちんと準備してきた人間にとっては、「もうだめだ」と思った時が、限界の先にある自分に最も近づいた瞬間なのだ。古い殻を破るチャンスがすぐ手の届くとこまで来ている。 障がい者が働きやすい場所は、健常者にとって安心できる場所。トップが障がい者にも活躍の場を与えようと努力すると、その姿勢を見て他の社員も会社に信頼を寄せるようになる。 ハンディに負けず頑張る新人に刺激を受ける。そうして社内が一つにまとまり自然と助け合う風土が根付く。 「心は、どこに存在するのか」「人と人の間にある」 人が「心を感じるものは体のどこかにあるのねはなかて、誰かのことを思ったときな、その人との間に生じる感覚。 すごいなぁっておもった。街で見かけたり何かあったとき、仕事で雇うときに進んで雇うことで会社が一つになるのなり、たくさんのとこを学んでもらえるならいい機会のような気がする。
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テレビ番組で大胡田誠さんの特集をみて本書を拝読。 「健常者と同じにように障害者と接して」と度々言われるが、それは無理なことだと私は思う。批判や誤解はあるかもしれないが。健常者と同じように接するということは我々が健常者にするのと同じように性格を批判したり欠点を揶揄したりしないとい...
テレビ番組で大胡田誠さんの特集をみて本書を拝読。 「健常者と同じにように障害者と接して」と度々言われるが、それは無理なことだと私は思う。批判や誤解はあるかもしれないが。健常者と同じように接するということは我々が健常者にするのと同じように性格を批判したり欠点を揶揄したりしないといけない。「弱者を労われ」と教育されてきた我々にとって逆差別が足枷となりそれは心理的ハードルが物凄く高い。本当に自然にそういうことができる人々は極一部だと思う。それを認めたうえで我々に何が出来て何が出来ないか、一つの答えが本書のなかにある。 先天緑内障で視力を失う恐怖を味わい、無謀とも思える司法試験に挑戦し、絶望のなか5度目の挑戦で合格し、幼馴染の亜矢子さんと出来ちゃった婚(!)。全盲のふたりと周囲の協力を得ながら二人の子供を育てている。思春期に視力を喪失し今に至るまで凄まじい葛藤があったであろうが、いまの大胡田さんは全盲だからこそできること(共感力や集中力、聴覚)、全盲だからできないこと(彼をみるとそれは全盲だけに思える)をうまく使い分け折り合いをつけて生活しているように感じる。ゆえに人間や人生の真理を捉えた心に響く言葉がふんだんに散りばめられている。 なぜ大胡田さんはそうまでして頑張ってこられたのか、その理由が先に挙げたテレビ番組にあった。大胡田さんと亜矢子さんが「音楽家」として特別支援学校へ慰問に行った際、ある女学生から「私は幼いころから片耳難聴で右耳が聞こえません。障害に立ち向かうのは相当な苦労があったと思いますが、大胡田さんは障害をどう乗り越えましたか?」と質問を受ける。そのときの大胡田さんの言葉、「自分のためだけに生きているとつらくなっちゃって限界を感じることがあるんだけども、自分を必要としてくれる誰かのために生きる。そうすると自分の障害なんて関係なくなっちゃうんですよね。その人のために自分がどうできるか、何ができるかを考えることによって障害を乗り越えられているような気がしています」。答えを聞いた女学生同様、私も心を打たれてついつい泣いてしまった。土曜の早朝だったけれども。 心は「体のどこか」ではなく「人と人との間にある」にある。人は何のためになぜ生きているのか、ひとつの示唆を与えてくる一冊であった。
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