聖書とコーラン どこが同じで、どこが違うか

ヨアヒムグニルカ【著】, 矢内義顕【訳】

• 販売会社／発売会社: 教文館
• 発売年月日: 2012/02/01
• JAN: 9784764266933

商品レビュー

2020/12/26

詳細に聖書（新訳・旧約）とコーラン（クルアーン）を比較したあと、最後に同じところと違うところをまとめている。聖書のざっくりとした知識があれば、どこが違ってキリスト教とイスラム教が相入れないでいるのかわかる。わかりやすい比較研究書。

2015/12/07

洋書の翻訳です。翻訳だけに少々冗長な表現が目立ちます。キリスト教側の視点からものを見るときに「我々」のような表現が使われているところからわかるように、著者の想定する読者はキリスト教徒であるようです。なので聖書やキリスト教の知識に関してはある程度ある前提の内容となっております。ですので、はじめてキリスト教やイスラームに触れる人にとっては難解な内容かもしれません。

2012/04/05

ざっくり読了。

聖典成立の原点にたちかえることで（＝聖書とコーランを丹念に分析）、ユダヤ教、キリスト教、イスラームの共通点と相違点をきちんと示す。そのうえで、何が誤解をまねているのか、どこで相互尊敬できるのか丁寧に証示している。

教科書レベルの基礎認識にもどれば、コーランは、イエスをけなすどこから常に経緯を込めて語っている。

その原点が割愛され、対立が煽られているのが現状かも。三者の対話の回路は初めから存在する。その意味では宗教に起因するというよりも政治・経済といった経緯が歪曲してしまうことのひとつの証左とみることもできよう。

最後に、三者はアブラハムを尊重してきたことで共通している。実はここに三者の対話の鍵が隠れていると著者は指摘するが、ここは大事なポイントなのではないかと思う。

とりあえずのファーストインプレッション。