レジーム・チェンジ 恐慌を突破する逆転の発想 NHK出版新書

中野剛志【著】

• 販売会社／発売会社: NHK出版
• 発売年月日: 2012/03/09
• JAN: 9784140883730

商品レビュー

2013/07/14

デフレは異常な経済常態であり、現在の経済対策は「デフレ・レジーム」を元に考えられたものである。「インフレ・レジーム」にレジームチェンジすることが必要である。主張自体は正しいのかもしれないが、全体的に論拠が弱すぎる印象を受ける。論理が曖昧か、ただ他の著者の紹介に留まっていて、結論ありきな文章だと感じた。デフレレジームは民主主義の危機につながるという主張は面白い。

2013/04/19

長きに渡るデフレという忌むべき状況に悩まされている日本。バブル崩壊後、日本は、どのような過ちを犯してきたのか。「グローバル化することは、良いことだ」と疑わずに、信じ続ける大衆。この本が、多くの方に読まれることを切に願う。

2013/01/13

資本主義制度で最悪の状態デフレの症状が説明され、その状態から脱却させる処方箋が書かれている。

インフレ経済から脱却する手法としてのデフレ・スキームをサッチャーなどが採用してきた過去の経験はあった。

インフレ退治するスキームであるデフレ・スキームをあろうことにデフレに悩む日本で数十年に渡って採用してきたと著者は指摘する。

ミンスキー、マリナー・Ｓ・エクルズ等の主張を参考に恐慌を突破する逆転の発想としてのレジーム・チェンジを先人の知恵を紹介しながら書かれたすぐれた著作である。

トックビルの言説を紹介し、自らこの本を出版したとしている。

とにかく、逆転の発想を紹介すべく、所謂、主流派経済学者が採用しない先人の知恵・知識をよく学ばれている中野剛志氏である。

最後に、氏の提唱するＴＰＰ亡国論も、デフレ・スキームの方策であることも理解できました（笑）。