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ヘルプ(上) 心がつなぐストーリー 集英社文庫
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ヘルプ(上) 心がつなぐストーリー 集英社文庫

キャスリンストケット【著】, 栗原百代【訳】

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ヘルプ(上) 心がつなぐストーリー 集英社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2012/02/17
JAN 9784087606416

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商品レビュー

4.3

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2022/12/30
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※このレビューにはネタバレを含みます

地域で力を持つ奥様達が、家政婦として雇っている黒人女性に自宅のトイレを使わせるべきではない、少なくとも家政婦用、つまり黒人専用トイレを作るか、屋外にある黒人用のトイレを使わせるべきだとカードをしながらおしゃべりしている。 始まってそうそう心身を凍り付かせるような話だけど、50年代から60年代のアメリカ南部は本当にこんな場所だったんだろうな… 小説の時代はローザ・パークスからはじまったバスボイコット運動で公共の乗り物内での分離は違憲という結果が出た直後くらい。バスで黒人が白人に席を譲らなくてよくなっても、うっかり白人専用のトイレを使った黒人は襲われて、投票所へ投票へ行った黒人は車を燃やされる。そんな時代だった。 息子の三年目の命日を迎えるエイビリーンの描写を読みながら、今年の兄の命日には兄のことを想い出さなかったことに気付いた。日記もないし買物もしていないので、本当に何をしていたかわからない。ブクログの記録は残っている。たぶん本を読んで料理して部屋を掃除していた。たぶん12年ぶりの何の葛藤もない12月28日だった。落ち込んで体が重く、何もする気力がわかなかったのは、兄の自殺のせいか、ただたんに月日が無為に過ぎていることへの恐怖か。その両方かもしれない。 黒人男性は家庭で黒人女性に暴力を振るって、白人女性は黒人男性と黒人女性の生活を左右できる特権を持っていて、白人男性は白人女性と黒人男性と黒人女性の生殺与奪権を握っている。 人種分離政策に反対する姿勢を見せただけで告発され逮捕された人のニュースが毎日のように新聞に載る時代の、社会的に保障された病的な差別の関係性がとてもわかりやすく描かれている。 未婚の女性が一人暮らしをしたり、結婚に興味なかったりすると、その人には何か欠陥があるのではないかと思われるなんて、ぞっとする。 その欠陥というのは、具体的に言うと落ちこぼれということ。落ちこぼれだと思われるのはまだましなほう。場合によってはレズビアンだと思われて、娘思いの母親は性的嗜好矯正用のお茶を娘に飲ませる。性的嗜好矯正用のお茶って何それ? ミス・シーリアがメイドを雇ってることすら話せないくらいだから、ミスター・ジョニーはとんでもないモンスターなのかと思っていたのに、いざ登場してみると善人にしか見えない。妻のこともちゃんと愛してる。しかも黒人のメイドともきちんと向きあって気さくに話をする。この時代の白人男性としては変人の部類かもしれないけど。一体この夫婦は何が問題なんだろう。 ミスKKKが牛耳っている同盟は胸糞悪い。主人公はどうしてこんなくだらない同盟にいつまでもかかずらっているの? メドガー・エヴァーズがKKKに暗殺された事件が起きた。 1963年6月12日 BLMが起きた時、黒人はそれほど警察に殺されていないと統計の数字を持ち出して説明しようとする人はいたし、ある意味でそれは正しい面もあるんだろうけど、問題は黒人であるというだけでいつ殺されるかわからない恐怖が黒人の中にまだ沁み込んでいて、その恐怖にはちゃんと根拠があるということなんだ。 ミニーはミス・ヒリーに一体何をしたの?チョコレートパイに何かしたようだけど。 上巻のラストでミス・シーリアの恐怖の原因がわかった。すごくかわいそうだ。下巻を早く読みたい。 別の本を読んでた時に気づいたけど、白人の子が黒人を差別することを覚えるようになると別の家に移るというエイビリーンは、ネルソン・マンデラの「生まれた時から肌の色や生まれた国、宗教で他人を差別する人はいない。」を思い起こさせるものだ。

Posted by ブクログ

2017/01/21

読み応えがある。 海外小説だけどよみやすく、黒人に対する偏見差別について学べるだけではなく、人間のことを描いた本だなと。周りにこんな人いるよね、こんな恋愛あるよね、というかんじ。 読んでから時間はたったけど、いまでもスキーターやヒリーたちのことを覚えてる。

Posted by ブクログ

2016/04/23

恵泉女学園に見学に行ったとき図書館が素晴らしく、その中でオススメの本だった。早速購入して読んだら、うん、良かった。

Posted by ブクログ

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