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上田早夕里【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2012/02/20
JAN 9784334928063

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商品レビュー

3.3

37件のお客様レビュー

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2020/12/30

人間に寄生し死に至らしめる新種の蜂が猛威を震うなか、娘の命を救うべく奔走する父親の姿を描いた長編小説。 虫が苦手な私、寄生虫に食い殺されるなんてもう耐え難い設定なのだが、読んでしまった。パニック要素で表面的に怖がらせるような、サスペンスホラーではなかったからだ。 未知の生物によ...

人間に寄生し死に至らしめる新種の蜂が猛威を震うなか、娘の命を救うべく奔走する父親の姿を描いた長編小説。 虫が苦手な私、寄生虫に食い殺されるなんてもう耐え難い設定なのだが、読んでしまった。パニック要素で表面的に怖がらせるような、サスペンスホラーではなかったからだ。 未知の生物によって、次々と命が奪われていくことの恐怖と、それに伴う混乱、さらには生活の変化を余儀なくされ、やがて起こる差別、政府の暴走。危機に直面したときの世の中の脆弱な部分をあらわにし、醜さを浮き彫りにしたうえで、人間に何ができるのかを問うている。 主人公が敵対することになる相手を、一方的に悪者にせず背景を丁寧に描いているのもよかった。 それにしても、年末年始の長期休館前の図書館でまとめて借りた書籍のうちの一冊だったのだが、虫とウイルスという違いこそあれ、コロナ禍にある現実との共通点が多いことに驚いた。 コロナ第3波の真っ只中にあるこの世の中でも、人間が進むべく道を誤ることなく未知の敵を克服できる日が早く来ますように。

Posted by ブクログ

2020/08/25

人間に刺し、体内で羽化し寄生すると言う恐ろしい鉢が日本はおろか世界にはびこり人類の危機に瀕する。刺された娘を助けるために物語が進んでいき、スリリングでホラーな展開が続くが、最後は少しあっさりした感じ。もう少し話が続いていてもよかったかも。それでも日本の医療業界や医薬品業界、政府の...

人間に刺し、体内で羽化し寄生すると言う恐ろしい鉢が日本はおろか世界にはびこり人類の危機に瀕する。刺された娘を助けるために物語が進んでいき、スリリングでホラーな展開が続くが、最後は少しあっさりした感じ。もう少し話が続いていてもよかったかも。それでも日本の医療業界や医薬品業界、政府の対応、人間の性格等の本質をついた部分が描かれていて、共感を覚える。蜂は嫌いだが、少しだけ生態に詳しくなった気がする。笑

Posted by ブクログ

2020/07/19

図書館でたまたま何か上田早夕里の本を読んでみようと手に取った作品。 何と今のコロナ禍と類似した世界を描いている事かとびっくり。 ウイルスでは無くハチではあるものの、生活様式が一変してしまう事、人間の心理、医療の問題等、現在を想起させる描写に驚くばかり。その意味でもSFとしての面目...

図書館でたまたま何か上田早夕里の本を読んでみようと手に取った作品。 何と今のコロナ禍と類似した世界を描いている事かとびっくり。 ウイルスでは無くハチではあるものの、生活様式が一変してしまう事、人間の心理、医療の問題等、現在を想起させる描写に驚くばかり。その意味でもSFとしての面目躍如、と思った。

Posted by ブクログ

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