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子どもの声を社会へ 子どもオンブズの挑戦 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2012/02/23 |
JAN | 9784004313533 |
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子どもの声を社会へ
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商品レビュー
3.8
10件のお客様レビュー
昨年「子どもアドボカシー」というものを知り、それにちなんだ本として読んでみた。兵庫県川西市の「子ども人権オンブズパーソン」制度にかかわる著者が活動の内容から社会のあり方までを綴る。 川西市の子どもオンブズは子どもの権利を守り寄り添う先進的な仕組みとして、その世界では知られているけ...
昨年「子どもアドボカシー」というものを知り、それにちなんだ本として読んでみた。兵庫県川西市の「子ども人権オンブズパーソン」制度にかかわる著者が活動の内容から社会のあり方までを綴る。 川西市の子どもオンブズは子どもの権利を守り寄り添う先進的な仕組みとして、その世界では知られているけど、一方でどうして「子どもオンブズ」がありながら「子どもアドボカシー」というよく似ているけど別の名前の仕組みがいま広がりかけているのかと、ちょっと不思議に思った。そのくらい(この本を読む限りでは)川西市の「子どもオンブズ」の仕組みってよくできているし、実際にも機能している感じがする。なのになぜ? 一方、子どものついてだけでなく後半は現代社会のあり方についても書いてある。無理を強いたり同調圧力が強かったりする現代日本社会が子どもを苦しめているわけだけど、それは大人をも苦しめているもの。「自立支援」っていうのも社会でいろいろこの名のもとに「支援」がなされているけど、厳しい社会から振るって排除しておいて、その後で包摂する。その包摂が「自立支援」の名のもとに行われるという見方、「排除してから包摂する」(p.174)=自立を強いる支援(?)に落とし込まれるという構図。なるほど、悲しいけれどうなずける。 そして、こんな社会でより苦しめられるのは子ども。あたりまえのことだけど、現代日本社会において子どもだけのことを考え策を出しても、それは表層の策に過ぎない。社会全体を変えていかなければいけないというわけ……なんだけど。
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教員を始め教育や子どもに関わる仕事をしている全員にとっての必読書。 能力をわかちもつ 社会の問題構築を知る エンパワメントとはゆるめること 子どもに真の意味で向き合うために大切なことが、この1冊に散りばめられている。
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自分とは相いれない思想の本をこれほどしっかり読めたことはない。私は教育はもっと個の能力の開発に焦点を絞るべきだと思っているし、成長を希求することが社会全体の活力につながると信じている。 でもこの数十年日本にはびこるおかしな「自己責任論」と「個人主義」には強い違和感を覚えている。...
自分とは相いれない思想の本をこれほどしっかり読めたことはない。私は教育はもっと個の能力の開発に焦点を絞るべきだと思っているし、成長を希求することが社会全体の活力につながると信じている。 でもこの数十年日本にはびこるおかしな「自己責任論」と「個人主義」には強い違和感を覚えている。 この本はまったく違うアプローチではあるが、同じ問題点をとらえ、個々の事例で具体的に説得してくる。 この本の主張に簡単には同意できないが、対立項として読むべき価値のある本だ。 ******** 現在の社会的な価値観でもって「排除」され、力を奪われたまま、社会保障で「包摂」される。その包摂に「自立支援」という発想が色濃くなってきたのだ。「排除されてから包摂する」という現在の社会保障のあり方をとう作業が、私たちの課題として明確になってきた。 スタートラインが一直線だということが前提の「機会の平等」は、個人の努力だけで人生の課題を乗り越えようという考え方であり、それは個の発達重視の近代教育思想の限界でもある。
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