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抗争 小学館101新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2012/02/03 |
JAN | 9784098251261 |
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
本書は2012年に書かれたものだから、既に12年が経過し、暴力団の勢力図も変わっていると思われる。が、しかし抗争=暴力の世界は未だ続いているかもしれない。本書タイトルが表す「抗争」はある意味で動物であるヒトが持つ本能的な要素の一つなのだと思う。縄張りを侵すものがあれば排除する。縄...
本書は2012年に書かれたものだから、既に12年が経過し、暴力団の勢力図も変わっていると思われる。が、しかし抗争=暴力の世界は未だ続いているかもしれない。本書タイトルが表す「抗争」はある意味で動物であるヒトが持つ本能的な要素の一つなのだと思う。縄張りを侵すものがあれば排除する。縄張りの中で生きる為に狩猟する。獲物を探し餌とする。動物的本能剥き出しであるが、そのやり方も社会の変化や法制度の変化に合わせて変わって行く。単なる暴力、腕っぷしの強さだけでなく、頭を使い、法の隙間を隙間をギリギリをすり抜け、町中に死角がない程に設置されたカメラの隙間を縫って、生きるための活動を繰り広げる。勿論私はそうした人々が正しいとも良いとも思わないが、ある意味動物であるヒトのあるがままの姿であり、高度な脳を持つヒトだから、環境に合わせて変化を続ける姿も、またヒトならではの存在なのだと感じる。繰り返し言うが、この様な組織を肯定する意味ではないし、憧れや、カッコ良さを感じているわけでもない。何より10年ほど前は九州に住んでいて、町中を走る各都道府県からの警察の応援部隊に驚くほど、荒れた状況で暮らしていた。知り合いの中にも銃撃を間近で体験した人も居たし、よく通っていた商店街にある飲み屋が銃撃された事もある。そんなニュースを見るたびに何時も心の片隅で、撃たれたら嫌だなと漠然とした恐怖を感じながら生活を送った時期がある。勿論、私自身がそうした危険な組織に狙われる様な人物でもなく、性格的にも争いを積極的に避けていながらも。それでも近くで銃撃があれば、巻き込まれる可能性はあるし、運悪く飲んでる最中に飲み屋ごと爆破される危険が全く無いとは言い切れない。 幸いにもこうして本書を手に取り、読み終わってみると、改めて暴力団組織の凄まじさを感じる。仲間が殺されれば、やり返すのは普通だし、前述した様な縄張り争いを発端とした殺人などは、幾らでも存在している。なぜ人がそうした組織に集まり、集団を形成する組員となるのか。命の危険がありながらも組に入っていく人がいる。そして組長や仲間のために、自分の命や人生を差し出す。任侠映画ならば、スカッとするが、ニュースで流れる逮捕のシーンを見ていると、何故自分を犠牲にして組に貢献するのか、どの様な気持ちで犯罪を犯したのかは気になって仕方ない。恐らく筆者もそれを確かめるべく、こうした書籍を記し、真実に近づこうとしたのでは無いだろうか。 謎だらけの世界を、その中心たる抗争を見て行く事で、少しでもその心理に近づけたら、本書の価値はあるのではないか。命の奪い合い、その瞬間のために人生を賭け続ける人々。そして今なお塀の中で罪を償う人々。様々な理由と想いがあるとは思うが、それに近づく一つの方法、ヒントが本書にあると感じる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ヤクザの『抗争』 山一抗争に関する話がやはり興味深い。 四代目山口組組長 竹中正久 四代目山口組若頭 中山勝正 一和会副会長兼理事長 加茂田重正 一和会会長 山本広 加茂田重正が山口組に残ってらどうなってたかな?
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暴力団の抗争について、ノンフィクションライターとして有名な溝口敦が綴った一冊。 暴力団について知識がないのでディテールは十分に理解できなかったものの、戦後の暴力団史について知ることができた。
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