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わたしの名は赤(上) ハヤカワepi文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2012/01/26 |
JAN | 9784151200663 |
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商品レビュー
3.8
27件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
どんなに技術や名声があったとしても、殺人を犯してしまえば最後、これってでも、殺人犯が描いた絵なんでしょう?いう目で見られてしまうだろうに。でも、西欧の絵と違って署名や様式が無いから、誰が描いた物かは分からないものなのかな。絵や文章を書くというのはしかし、自分という存在を少しでも後世に残そうという意思が無ければ書けない気がするが、今までのイスラム圏の絵はそういうものでは無いらしい。いかに忠実に古の名人達に寄せて書くことが出来るか、が腕の判断基準のようだ。それにしても、目次からして期待が高まってしまう作品だなぁ、と思う。同じ一人称でも大分印象が違う。大体は人だが、中には絵の中の犬、木、果ては色彩など時折人では無いものも違和感無く混ざっている。これが自分に合わない作家だったりすると、急に擬人化したものと人との描写に差がありすぎて、萎えたりしがちだが、それも今回は特に無くさらっと読めた。新訳が一概に良いというわけでもないが、今回のは読みやすい。だが、読みやすい分、おじ上の殺人の描写の場面が切なくて泣ける。何となく家人が帰って来ない時点で嫌な予感してたけど、おじ上ー!卑怯な人殺しめー!て目が潤んだ。辛い。でも、この死で愛し合う二人が結婚出来る運びになるのだから、複雑な気分。とりあえず、下手人は誰だ。ということで、下巻へ。
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トルコ初のノーベル賞作家オルハンパムクの代表作。 様々な登場人物の独白によってまさに細密画やモザイク画のように物語が紡がれていく。死者や野良犬、絵に描かれた一本の木や貨幣までもが雄弁に語る。壮大な歴史絵巻であり人間ドラマでありサスペンスでもあり。 イスラム世界における芸術または世...
トルコ初のノーベル賞作家オルハンパムクの代表作。 様々な登場人物の独白によってまさに細密画やモザイク画のように物語が紡がれていく。死者や野良犬、絵に描かれた一本の木や貨幣までもが雄弁に語る。壮大な歴史絵巻であり人間ドラマでありサスペンスでもあり。 イスラム世界における芸術または世界観というべきものを垣間見る。自分とは全く違う人生を追体験するという読書の醍醐味を堪能できる一級の小説である。 おじ上がヴェネツィアの絵画に出会った時の衝撃、「わしは自分が他人とは別の異なった存在だと感じてみたかった」という告白。アラーこそ全てというイスラム世界において純粋な人間性が表出してくる瞬間。偶像を禁じたイスラム世界で絵を描くこととは。信仰の苦悩と矛盾をも言い当てている。遠近法や陰影法にしてもそこに思想があること、平面的な絵画にも意味があるのだと初めて知った。 さすがノーベル賞作家の代表作、読み応え十分。訳も素晴らしい。おじ上の死ぬシーンは上巻のハイライト。2件目の殺人も起こり物語はさらなるカオスへ。下巻に続く。
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トルコ作家は初めて読んだ。ノーベル賞作家だけど、ミステリーとして読めて面白かった。読み返したら、伏線とかあるのかも。 細密画を語るにもイスラム教の価値観は避けられず、知らなかった世界も垣間見れて新鮮。絵画やイスラム文化に全く興味がないと、しんどいかも。
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