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イギリス 矛盾の力 進化し続ける政治経済システム
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日本経済新聞出版社 |
発売年月日 | 2012/01/21 |
JAN | 9784532355005 |
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イギリス 矛盾の力
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商品レビュー
3.8
8件のお客様レビュー
本書はイギリスの政治、経済、外交面での特色を「矛盾の力」というキーワードで整理している本です。矛盾力という概念は経営学でも近年注目されていて、そのはしりはハーバード・ビジネス・スクールの竹内教授などが、トヨタの経営をして矛盾力の経営と述べています。あえて矛盾を内部に抱える事で、非...
本書はイギリスの政治、経済、外交面での特色を「矛盾の力」というキーワードで整理している本です。矛盾力という概念は経営学でも近年注目されていて、そのはしりはハーバード・ビジネス・スクールの竹内教授などが、トヨタの経営をして矛盾力の経営と述べています。あえて矛盾を内部に抱える事で、非連続的な成長を可能にする、というようなトーンですが、本書を読んで同様の印象を受けました。本書にも登場しますが、元LSE学長のアンソニー・ギデンズによる「第三の道」などはその象徴ではないでしょうか。右と左が争っている中で第三の道を生み出す力こそ矛盾力経営だと思います。 その意味ではせっかくタイトルにもなっている矛盾力についてもっと深堀して議論を進めてもらいたかったのが正直な印象でした。書かれている事はどちらかというと表面的、イギリスで起こった事象の説明と、他者が述べている言葉の引用が多く、著者の主張が深く心には刺さってきませんでした。リチャード・ブランソンのような異端児がいることは矛盾力でも何でもなく、世界各国で当たり前の現象です(むしろイギリスは異端児だらけで、その多くは事業規模が小さく目立たないだけ)。一方でイギリスはユーロに加盟しなかったのにユーロ圏の国から対内投資を増加させたことなどは矛盾力の象徴でしょう。これを意図した結果かは別として、普通の人が逆の結果を予想するのにそうならない、ということについて、なぜそうなのか?ということをもっと深堀していただき、さらに他人の発言の参照ではなくご自分の見解として述べていただけたら良かったのになあと思いましたので、少し評価を下げております。
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イギリス「フェアネス」「結果の平等」 高齢者のための支出が日本の三分の二、子どものためには四倍以上。 日本「公平」 高齢者重視。 イギリス「失敗前提主義」 失敗はイノベーションのプロセスで必要となる副産物。 日本「初志貫徹」 途中放棄は恥ずべきこと。 先進国の政治家の仕...
イギリス「フェアネス」「結果の平等」 高齢者のための支出が日本の三分の二、子どものためには四倍以上。 日本「公平」 高齢者重視。 イギリス「失敗前提主義」 失敗はイノベーションのプロセスで必要となる副産物。 日本「初志貫徹」 途中放棄は恥ずべきこと。 先進国の政治家の仕事は「利益の配分」から「不利益の配分」へ。その先のビジョンを示す。 「重要な指導力とは眠っている個々人の指導力を目覚めさせること。」キャメロン首相。
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日本では池上彰の選挙特番が話題になっているようだが、イギリスのメディア(特にラジオ)のキャスターは本当に容赦ない。矛盾点があると天気予報の時間を犠牲にしてまで徹底的に追求する。その姿勢はこの国家の性格を反映していると言ってもお過言ではないと思う。つまり、論理的におかしいことは通じ...
日本では池上彰の選挙特番が話題になっているようだが、イギリスのメディア(特にラジオ)のキャスターは本当に容赦ない。矛盾点があると天気予報の時間を犠牲にしてまで徹底的に追求する。その姿勢はこの国家の性格を反映していると言ってもお過言ではないと思う。つまり、論理的におかしいことは通じない。徹底的に議論して、「モラル」に照らして尤もらしい方向へ進む。マニフェストに何を書こうが、その時に最適な解が違ってくれば途中の方向転換も遠慮なく行う。実に恍惚というか、器用というか。これからも世界の趨勢をうかがいながら変わり続けるのだろう。実に面白い。
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