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慢性疼痛 「こじれた痛み」の不思議 ちくま新書
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慢性疼痛 「こじれた痛み」の不思議 ちくま新書

平木英人【著】

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慢性疼痛 「こじれた痛み」の不思議 ちくま新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2012/01/07
JAN 9784480066442

慢性疼痛

¥605

商品レビュー

4.1

10件のお客様レビュー

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2018/11/16

「痛み」とはなにか? この問いかけへの深みのある考察は、本書ではそれほど多くない。 が、「痛み」とは何かという説明から本書は始まり、他者の痛みという「捉えることのできない存在」を、どうにかして捉えて治療しようとすることを通じて、痛みとは何か?という問いへの一定の回答は、おぼろげ...

「痛み」とはなにか? この問いかけへの深みのある考察は、本書ではそれほど多くない。 が、「痛み」とは何かという説明から本書は始まり、他者の痛みという「捉えることのできない存在」を、どうにかして捉えて治療しようとすることを通じて、痛みとは何か?という問いへの一定の回答は、おぼろげながら本書に存在する気がしてならない。 本書では、身体に問題がないにもかかわらず、身体に堪え難い痛みを感じる症状と、その原因と治療法について手際よく(そして親しみやすく)描かれている。 たとえば、何が「正しい生き方」なのか?と問われても、よほど極端なケースを除いて、ほとんどの人にとっては正しい間違っているかを判断できないと考えるのが普通だろう。 そもそも生き方が間違っていても、身体には軽い影響しかないのが普通なのだから。 ところが生き方が間違っていると「身体に激痛が走る」人たちがいる。本書で触れている痛みとはこうした不思議な痛み(というのは一般の人が持つ多くのイメージなのだが)である。 失恋によって、文字通りに「胸が痛む」ことが実際にあるとは信じられない人も多い。 しかし事実として「胸が痛む」人が実際にいる。そうした通常の手順ではなかなか見つけることが難しく、また痛みを取るのも難しいケースの最終的な解決策として、森田療法と断食療法が紹介されている。 本書で取り上げられている痛みについては(そもそもなのだが)身体と精神、脳と身体というわけ方で捉えてしまうと、本書で主張していることはわかりづらいと思われる。 どちらかというと診療科目という、治療する側の都合に合わせた解釈から離れる必要はあると感じた。 本書のほかに身体表現性障害についての新書は、磯部潮『体にあらわれる心の病気』もあり、こちらも対策するに十分に参考になる。 また脳の可塑性に注目した治療法としては、ノーマン・ドイジ『脳はいかに治癒をもたらすか』で紹介されている。同じ慢性疼痛とはいってもだいぶ症状も原因も異なるのだが、脳から治すという点では興味深い。

Posted by ブクログ

2014/11/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] その苦痛を、家族から「大袈裟だ」といわれたことはありませんか。 整形外科医などの所見以上に苦しくて、いくら周囲に説明してもなかなか分かってもらえない独特の痛み方ではないですか。 何度検査しても「異常なし」と診断されたり、毎回異なる病名を告げられたりしていませんか。 日本人の七人に一人に疼痛があり、その八割の人は治療効果が上がっていないと推定されます。 痛みは我慢するほど膨れ上がります。 でも、大丈夫。 一緒に「こじれた痛み」を癒しましょう。 [ 目次 ] 第1章 「心因性による慢性疼痛」とは何か(痛みは個人的感覚;痛みの感覚は無限大 ほか) 第2章 「得体の知れない痛み」という疾患(人気作家を襲った激痛;こんな激痛が心因から起きるはずがない ほか) 第3章 なぜ心療内科医が痛みを診るのか(断腸の思い;がっかり盲腸 ほか) 第4章 治療という戦い(厚さ五センチのカルテ;痛みのキャッチ法 ほか) 第5章 「分かってもらえない痛み」への理解(悩みを相談する人の心理;「分かってもらえない」いらだちが痛みを増幅させる ほか) [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

Posted by ブクログ

2014/06/24

鎮痛剤が効かない。病院で検査を受けてもどこにも異常がない。慢性疼痛には心因性のものがあることを一般にはほとんど知られていない。医療関係者にさえ十分に認識されているとはいいがたいのが現状。痛みが激しければ激しいほど心因性のわけがないと、その思い込みが治療をますます遅れさせる。日本人...

鎮痛剤が効かない。病院で検査を受けてもどこにも異常がない。慢性疼痛には心因性のものがあることを一般にはほとんど知られていない。医療関係者にさえ十分に認識されているとはいいがたいのが現状。痛みが激しければ激しいほど心因性のわけがないと、その思い込みが治療をますます遅れさせる。日本人の7人に1人が疼痛に悩んでおり、うち8割もの人が治療の効果がなく苦しんでいる。痛みの大きさは主観的であり客観的な評価が難しく病変も見つけられない。疼痛が和らぎ、もう治ったと薬をやめてしまうと、すぐに症状が再発してしまう。慢性疼痛の薬物治療の難しさである。心因性疾患について理解を深めるとともに周囲の人間の接し方についても細かに示唆が行き届いている。

Posted by ブクログ

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