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短くて恐ろしいフィルの時代
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短くて恐ろしいフィルの時代

ジョージソーンダーズ【著】, 岸本佐知子【訳】

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短くて恐ろしいフィルの時代

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/角川グループパブリッシング
発売年月日 2011/12/28
JAN 9784047916449

短くて恐ろしいフィルの時代

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商品レビュー

3.7

50件のお客様レビュー

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2026/02/05

分断と憎悪を煽る、滑稽な独裁者フィル。そのあまりにも短く愚かな統治の日を淡々と描いた寓話。 これが書かれたのは2011年のことらしいが、いまの世界がまさに「フィルの時代」になっていることには驚愕する。 現在の世界を見つめ直し、そして一人ひとりが正気を取り戻すためにも必読の書だと感...

分断と憎悪を煽る、滑稽な独裁者フィル。そのあまりにも短く愚かな統治の日を淡々と描いた寓話。 これが書かれたのは2011年のことらしいが、いまの世界がまさに「フィルの時代」になっていることには驚愕する。 現在の世界を見つめ直し、そして一人ひとりが正気を取り戻すためにも必読の書だと感じた。

Posted by ブクログ

2026/02/04

1月21日、X(旧ツイッター)で翻訳者の岸本佐知子さんが発信していたのを読んで急遽図書館に予約した。それをもう1人読んだ人がいたのか、数秒違いで2番手になったが、無事投票日までには読み通すことができた。岸本さんがポストしたのは以下の文である。 「私に白紙委任状をよこせ、中身は教...

1月21日、X(旧ツイッター)で翻訳者の岸本佐知子さんが発信していたのを読んで急遽図書館に予約した。それをもう1人読んだ人がいたのか、数秒違いで2番手になったが、無事投票日までには読み通すことができた。岸本さんがポストしたのは以下の文である。 「私に白紙委任状をよこせ、中身は教えない」っていうの、『短くて恐ろしいフィルの時代』で独裁者フィルがやったのとまんま同じ。 ますます現実がこのディストピア寓話に寄せてきていて笑えない 『フィルの時代』は2005年米国作家の書いた中篇である。 そして、岸本さんが該当箇所として本の頁を写真で載せていた。こういう箇所である。 よって私はここに大統領就任後初の国務として、私の考えた画期的な〈国境地帯改善プラン〉を発案するものである!さあ、賛成する者は?私のプランを承認するこの<全面同意書>に、我こそはサインしようという者は?」 「で、その中身は何なんです?」とメルヴィンが言った。 「中身が何かなんてどうだっていいだろ」とラリーが言った。「お前、フィルさんが信じられないってのかよ」 「もちろん信じてるさ」とメルヴィンが言った。「俺なんか、お前がフィルさんを信じてるのの倍、フィルさんを信じてるんだからな」 「だったらなんでさっさと<全面同意書>にサインしないんだよ」とラリーが言った。 「貸せよ、サインすらあ」とメルヴィンが言った。「読みもしないで、一瞬でサインしてみせるぜ」(97p) 〈全面同意書〉で何が行われたか。後で判明するのではあるが、外ホーナー国の中の独立国である内ホーナー国の人々を皆殺しする事であった。その後、外ホーナー市民がその命令に「賛成できない」と言っただけで殺されることになり、メルヴィンは疑問を持ったが、大統領に忠誠を誓いすんでのところで、殺されるのは免れるのである。 勿論、某国女性首相は、解散を説明する記者会見で「私に白紙委任状をよこせ、中身は教えない」と言ったわけではない。この本の独裁者フィルがそう言ったわけではないように。しかし内容は同じで、「具体的中身」は一切言っていないのである。 「いや、そうじゃない。自民党は公約をキチンと出してるでしょ」と岸本さんのXに対して例によって幾つもチャチャが寄せられている。それで私は自民党公約を読んでみた。 大きな文字で美辞麗句が並び、 抽象文句と消費税時限0%とか、次第と不確かになっている文句も並んだ後に、ほとんどのメディアが話題にしない重要なことは隅に小さく載っていた。 私が気がついたことだけでも ①「力による一方的な現状変更の試みや経済的威圧への対応を抜本強化します。」 ②「本年中に国家安全保障戦略を含む「三文書」を改定し、新たな時代に対応した防衛体制を構築します。」 ③「①自衛隊の明記、②緊急事態対応、③合区解消・地方公共団体、④教育の充実の4項目を中心とした憲法改正の実現に向」かう。 などがある。 他の公約もいろいろツッコミ所あり(書いたけど消した)。 ①については、そう書くのならば当然アメリカの「力による一方的な現状変更」にも抗議を表すかと思いきや、絶対そうはしない。二枚舌である。 ②の「三文書」が、いかに福祉教育を削減して軍事大国になること意味するのかは、絶対説明しない。 ③では改憲への強い思いを表している。「自衛隊の明記」「緊急事態対応」がどんなことを意味するかは、ここでは到底説明できない。 こんな重要なことが、どうして「選挙の争点」にならないのか? その他、急いで選挙に入ったこともそうであるが、日曜討論会に出席せずに逃げたことも含めて、この首相は完全に「白紙委任状だけ」欲しいのである。 物語の上では正に『短くて恐ろしいフィルの時代』、つまりフィルの死亡で終わったが、「恐ろしさは事実が物語を凌駕する」ことがままあるのが、歴史の教訓ではある。 あなたは〈全面同意書〉にサインしますか?

Posted by ブクログ

2025/12/04

短くて読みやすいのだけれども、フィルの恐ろしさが今の時代にもリンクするところもあり。その疾走感さえも今の時代を表すように感じた

Posted by ブクログ

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