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勾留百二十日 特捜部長はなぜ逮捕されたか
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2011/12/17 |
JAN | 9784163749600 |
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勾留百二十日
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商品レビュー
3.5
15件のお客様レビュー
組織の怖さ。 組織の一員となった人の怖さ、無慈悲さ。 司法というものの分からなさ理不尽さ。 人というものが、個としてはあまりに非力なもので、集団としてはじめて力を持つ存在であるということ。 たまさか、その集団で恵まれたところにいたものが、ドン底に引き摺り下ろされたという体験...
組織の怖さ。 組織の一員となった人の怖さ、無慈悲さ。 司法というものの分からなさ理不尽さ。 人というものが、個としてはあまりに非力なもので、集団としてはじめて力を持つ存在であるということ。 たまさか、その集団で恵まれたところにいたものが、ドン底に引き摺り下ろされたという体験を書いたもの。 組織というものから、なるべく距離をおいて生活していきたいもの、と思う。
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この本は、部下の言葉を信じたばかりに大阪拘置所に収監された元特捜部長の手記です。この本を読むと人は多くの方(家族、先輩、後輩)の助けによって生かされるのだということが良く分かりました。 この本の内容で1点、気になる表現があります。それは(村木さんの手記を前にして)「理由が如何に...
この本は、部下の言葉を信じたばかりに大阪拘置所に収監された元特捜部長の手記です。この本を読むと人は多くの方(家族、先輩、後輩)の助けによって生かされるのだということが良く分かりました。 この本の内容で1点、気になる表現があります。それは(村木さんの手記を前にして)「理由が如何にあれ、私が精魂傾け指揮した事件に無罪の審判が下った。私は戦いに敗れたのである。」(292P)、「指揮官であった私がこの境遇にあって、敗れた戦いの過程を相手の書き物によって降り返させられることは辛い作業であった。胸が締めつけられるような無念さを伴うことであった」(293P)との記載についてです。本当に犯罪を犯した方を有罪とするのが検察官の職務であって、悪いことをしていない方(無罪の方)を有罪と出来なかったことが「負け」という表現を使うことに違和感を覚えました。(村木さんは悪いことをしていないのですからそれでよかったのです。悪いことをしている方を有罪に出来なかった場合が検察の負けということではないでしょうか) この本の筆者である大坪氏は大阪弁護士会に所属し、今後、弁護士として活動をしていくとのことです。どうか人の心の痛みの分かる弁護士となって活躍することを願っています。この本の筆者及び素晴らしい本を出版してくれた出版社に深く感謝いたします。ありがとうございました。
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村木厚子さんの事件で証拠改竄した前田元検事の上司だった大阪地検特捜部長。その大坪さんが逮捕されてから保釈されるまでの120日間の手記と、大坪さんの思い出の事件数件について。 最高検の事情聴取が相当つらかったらしい。勾留中は、眠くなくても寝なくちゃならないのがつらかったと。 この...
村木厚子さんの事件で証拠改竄した前田元検事の上司だった大阪地検特捜部長。その大坪さんが逮捕されてから保釈されるまでの120日間の手記と、大坪さんの思い出の事件数件について。 最高検の事情聴取が相当つらかったらしい。勾留中は、眠くなくても寝なくちゃならないのがつらかったと。 この状況下におかれても、自白が一番という信念は変わらない様子なのはすごい。「自白は強い。自白なくして事件の解明はありえない」とし、さらには、「人質司法はある意味で検察に残された唯一のカード」とまで言い、最高検にこれを使われたからと言って泣き言は言うまい、と決意。虚偽の自白がなされるおそれとか指摘されているけど、大坪氏には、これまで自分の前で自白に転じた被疑者の様子から、”真の自白”であるという”確信”があるのだろう。その”確信”こそが危ないんだと思うけど。 弘中弁護士も引用してたけど、妻に事情聴取するかもと聞いたときに大坪氏は「もし妻に指一本でも触ってみろ。ただではおかないぞ!私が知っているすべての秘密をばらして検察をガタガタにしてやる」と言ったという。「すべての秘密」が何か気になる・・・・ 大坪氏には、応援してくれる妻・こどもたち、そして恩師や同期の弁護士がいたことがとてもよかった。 自分の無実と、検察組織の裏切りを訴えつづけた大坪氏。有罪を認定した判決文にも裁判所ホームページからあたってみたら(大阪地裁h24.3.30)、110ページ以上あった。
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