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歌謡曲から「昭和」を読む NHK出版新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2011/12/09 |
JAN | 9784140883662 |
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歌謡曲から「昭和」を読む
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藤圭子のインタビューから,歌謡曲つながりでこの本を. 著者の定義によれば歌謡曲は「ヒットをねらって売り出される商業的な歌曲」=流行歌.そしてその始まりは大正3年の「カチューシャの唄」であって,音楽の嗜好が拡散し全国的なヒットがなくなった昭和の終わりで歌謡曲の時代も終わるというのが...
藤圭子のインタビューから,歌謡曲つながりでこの本を. 著者の定義によれば歌謡曲は「ヒットをねらって売り出される商業的な歌曲」=流行歌.そしてその始まりは大正3年の「カチューシャの唄」であって,音楽の嗜好が拡散し全国的なヒットがなくなった昭和の終わりで歌謡曲の時代も終わるというのがその説.なかにしさんは昭和13年の満州生まれ.引き揚げを経験した世代として国民歌謡としての軍歌の功罪もきっちり取り上げている. 私は昭和20年代,30年代の曲で知っている曲が多いのに驚いた.たぶん両親の若かった時代とかさなるのだろう.逆になかにしさんが活躍しはじめた30年代後半から40年代の曲はあまり知らない.私たちの世代が歌謡曲を一生懸命聞いたのはアイドルの時代の始まる頃.著者と同世代の阿久悠の曲は今思うとたくさん聞いている.そして昭和の終わる頃から興味がなくなり他のジャンルを聴くようになった. 私の記憶が確かならば,そのころ,歌謡曲の作詞をやめたなかにしさんはFM fan 誌に連載で自分をそだててくれた音楽のことを書いていて,読むのが楽しみだった(のちに「音楽への恋文」という単行本になった.)同じころか,芥川也寸志,木村庄三郎といっしょにN響アワーの司会をやっていて,毎回三人の雑談を聴くのが楽しみだった(芥川さんの笑顔!). こういう本を読むと,いろいろ昔のことを思い出す.音楽というのは過去を思い出させる力があるな.
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2016.8.6市立図書館 BS再放送でハマっている朝ドラ「てるてる家族」の原作者にして作詞家のなかにし礼による著作。「カチューシャの歌」にはじまった、詩、曲、歌手の三拍子が揃ってマスコミやレコード会社がヒットを狙って売り出す「歌謡曲」の時代は、CDが普及した昭和の終焉とほぼ時を...
2016.8.6市立図書館 BS再放送でハマっている朝ドラ「てるてる家族」の原作者にして作詞家のなかにし礼による著作。「カチューシャの歌」にはじまった、詩、曲、歌手の三拍子が揃ってマスコミやレコード会社がヒットを狙って売り出す「歌謡曲」の時代は、CDが普及した昭和の終焉とほぼ時を同じくして終わったというメディアを中心とした昭和史になっている。 戦時下の身の処し方と戦後の作品の雰囲気が対照的な服部良一と古賀政男を比べた第5章が印象深い。第6章からは「てるてる家族」の時代となり、第7章は先ごろ読んだ「安井かずみのいた時代」とも重なる。「演歌」という言葉がそう古くからあるわけではなく「歌謡曲」には人が思うよりずっと多彩なジャンルが含まれていること、歌へのあこがれが薄れ歌の力が弱くなってきた理由、メディアと音楽出版社の関係など、勉強になることも多かった。 紹介されている歌の多くが、曲名と歌詞のイントロだけでだいたいわかるのがわれながらすごいと思った(昭和歌謡を多く取り入れた「クインテット」や「てるてる家族」を楽しんでいるおかげだと思うが)。
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なかにし礼の歌謡曲史に関する考察をまとめたものです。Eテレの"佐野元春のザ・ソングライターズ"に出演した時の話がベースになってます。歌謡曲の歴史や産業など多面的に書かれています。歌謡曲シーンの第1線で活躍していた人だからこそ、ここまで書けるんだと思います。本書...
なかにし礼の歌謡曲史に関する考察をまとめたものです。Eテレの"佐野元春のザ・ソングライターズ"に出演した時の話がベースになってます。歌謡曲の歴史や産業など多面的に書かれています。歌謡曲シーンの第1線で活躍していた人だからこそ、ここまで書けるんだと思います。本書の定義である"歌謡曲=ヒットをねらって売り出される商業的な歌曲"という前提であれば、特定のターゲットだけを狙った昨今の歌曲は歌謡曲ではないし、これらを培ってきた土壌が崩壊してしまった今、新たな歌謡曲が生まれる可能性もないというのは同意です。
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