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ソ連史 ちくま新書
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ソ連史 ちくま新書

松戸清裕【著】

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ソ連史 ちくま新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2011/12/07
JAN 9784480066381

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商品レビュー

3.8

31件のお客様レビュー

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2023/07/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

以前からソ連に興味があったものの調べもせずぼんやりと生きていたため、ようやく手を出してみました。ソ連史の全体について要点を抑えつつ多面的に書いてあり、良書でした。 実態が伴わないながらも一般的なイメージの一党独裁的なソ連というより、遥かに自由(統制しきれなかったとも言えるが...)で、国民の声を聞いていることに驚きました。 また、国民側も不満一色という訳ではなく、明るい未来を信じて共産主義建設のために献身した人々が少なからずいたことも驚きでした。 投票率の高さや国への投書の数はすさまじく、また国側も民意を組む意図があったというのは、政党を選べない一党支配だからこそ国民も「この政党に変わってもらわなければならない」という切実さがあるように思えました。   資本主義に対抗する崇高な理念だった社会主義がどうしてああも失敗してしまったのか。今日では資本主義でも社会主義でもない体制が模索されており、新しい理念というのはしばしば魅力的に映りますが、少なくともそうした対抗文明には一定の危機感も持たなければならないなと思わされます。 本書の締めくくりの言葉が非常に印象的だったので、以下に引用します。 ─ソ連の歴史を研究する者としては、果たして「対抗文明」が現れることがよいことなのか疑問や不安を抱かないでもない。善き意図が善き結果につながるとは限らず、「対抗文明」のほうが優れたもの、善きものとなるとは限らないからである。こうした疑問や不安を払拭する意味でも、ソ連という強力な「対抗文明」の歴史、そしてソ連の存在した二〇世紀の歴史から学ぶべきことはまだ尽きていないのではないかと思う。

Posted by ブクログ

2022/01/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「戦争は女の顔をしていない」コミック巻末で監修者オススメ書籍 だったのたが どちらかというと第2時世界大戦は序章で戦後の指導者と制作がメイン? 何故国民の中に制裁があったか愛国心はどこからかとかは本作では分からず。。 伝表とまではいかないが たんたんとしている 国民の7人に1人 男性だと5人に1人が戦争で亡くなったこと 勝利に酔いしれたが その後も国民への締付けは緩まなかったこと スターリン亡き後恩赦で囚人解放により犯罪がふえたこと どうもかたい文章から遠ざかっていたせいか全然頭に入らず。。 いや学生時代から 『日本人はなぜ黒縁丸メガネなのか』凄い読みやすいと感じたなぁ。。

Posted by ブクログ

2021/02/04

名前を知っているだけの旧ソ連の歴史や指導者たちについて その善悪も入門レベルで知ることが出来るように思う。 ”悪”とみなされることの多い旧ソ連。 結果としてうまくいかなかった事実は揺るがないが、 民意を汲み取ろうとし、民意に応えようとした事実もまた揺るがない。 教科書だけでは分か...

名前を知っているだけの旧ソ連の歴史や指導者たちについて その善悪も入門レベルで知ることが出来るように思う。 ”悪”とみなされることの多い旧ソ連。 結果としてうまくいかなかった事実は揺るがないが、 民意を汲み取ろうとし、民意に応えようとした事実もまた揺るがない。 教科書だけでは分かりえない一国の歴史の一面を、 もっと興味をもつように書かれた一冊

Posted by ブクログ

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