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リヴァイアサン クジラと蒸気機関 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ
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リヴァイアサン クジラと蒸気機関 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ

スコット・ウエスターフェルド(著者), 小林美幸(訳者)

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リヴァイアサン クジラと蒸気機関 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2011/12/09
JAN 9784153350014

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商品レビュー

4.1

35件のお客様レビュー

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2024/01/08

この本は、第一次世界大戦を舞台にしたスチームパンクSFで、ローカス賞を受賞した三部作の第一巻です。この世界では、バイオテクノロジーと機械工学という二つの対立する文明をリアルに描き出しているからです。この本の世界では、英国やフランスなどの「ダーウィニスト」と呼ばれる国々は、遺伝子操...

この本は、第一次世界大戦を舞台にしたスチームパンクSFで、ローカス賞を受賞した三部作の第一巻です。この世界では、バイオテクノロジーと機械工学という二つの対立する文明をリアルに描き出しているからです。この本の世界では、英国やフランスなどの「ダーウィニスト」と呼ばれる国々は、遺伝子操作で生み出した巨大な動物たちを兵器や乗り物として使っています。一方、ドイツやオーストリアなどの「クランカー」と呼ばれる国々は、蒸気機関やディーゼル駆動の機械文明を発展させています。この二つの文明は、オーストリア大公夫妻の暗殺をきっかけに戦争に突入します。 そんな本作の主人公は、二人の少年少女です。一人は、暗殺されたオーストリア大公の息子であるアレック。彼は、両親を殺した一派に追われる途中で、数名の家臣と共にストームウォーカーという多脚マシンで追っ手からの逃亡を余儀なくされます。もう一人は、空への憧れから男装して英国海軍航空隊に志願した少女デリン。彼女は、リヴァイアサンの乗組員として、アレックと出会います。二人は、敵味方の立場にあるにもかかわらず、次第に友情を育んでいくことになります。しかし、彼らの周りでは、ダーウィニストとクランカーの戦争が激化していきます。彼らは、自分たちの属する文明と、自分たちの信じる正義と、自分たちの絆との間で、どう選択するのでしょうか。 私が思う本書の魅力は、やはり、対象的な二つの文明の描写です。作者は、バイオテクノロジーと機械工学という二つのテーマを、非常に独創的なアイデアで物語に落とし込んでいます。例えば、リヴァイアサンは、クジラだけではなく、他の動物の遺伝子を組み合わせて作られた飛行獣で、その体内には、様々な生き物が共生しています。また、クランカーの機械は、二脚歩行兵器や八脚歩行兵器だけではなく、巨大な飛行船や潜水艦なども登場します。これらの文明は、現実の歴史とも関連付けられており、例えば、ダーウィニストは、進化論の発展によって生まれた文明であり、クランカーは、産業革命の発展によって生まれた文明であるという設定になっています。 ジャンルとしては、スチームパンクSFになる本作。しかし、歴史と科学と空想と冒険と人間という要素を組み合わせた、ジャンルに留まらない魅力が詰まっています。

Posted by ブクログ

2019/12/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ちょっと!おもしろいやないの!! なんで途中までで一旦止めれたのか半年前の自分!? 個人的にこういう子供向けみたいな冒険小説は大好きです。 「スチームパンク」小説と銘打ってますが、スチームパンクってこんなの?私のスチームパンクのイメージって、もうちょっとメカメカしいのがメインで、動物が出てくるとしても、昆虫とかの節々した生き物とか、哺乳類でも鱗があるような生き物とか、装甲が金属になった生き物とかなイメージでした。改造生物がふわふわなのがちょっと新鮮。 てか、そういえばミッドナイターズも面白くて一気読みしたな。しばし睡眠を削る予感。

Posted by ブクログ

2019/10/18

機械文明のクランカーvs遺伝子操作で人造獣を操るダーウィニスト。その設定だけでもうメロメロ。そして史実と空想の絶妙なバランス!願わくばこの三部作をきちんと最後まで刊行してくれることを望む。誰が読んでも楽しめる、最高のスチームパンク。

Posted by ブクログ

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