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カルテット! 河出文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2011/12/05 |
| JAN | 9784309411187 |
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カルテット!
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商品レビュー
3.1
20件のお客様レビュー
音楽一家である永江家。一番下の開のバイオリンはそこそこの腕であるが、ピアノの父もチェロの母も、毎日に忙殺されて楽器に触ることはなかった。折しも父が失業し、長女は問題を起こす。家族がもうどうしようもなくなるというところで、父が「家族4人でコンサートをやろう」と提案する。 ちょっと...
音楽一家である永江家。一番下の開のバイオリンはそこそこの腕であるが、ピアノの父もチェロの母も、毎日に忙殺されて楽器に触ることはなかった。折しも父が失業し、長女は問題を起こす。家族がもうどうしようもなくなるというところで、父が「家族4人でコンサートをやろう」と提案する。 ちょっとばかし印象の悪い小説。父が失業し、姉が問題を起こし、母はすべてを投げ出し、弟の開のバイオリンもパッとしないようなスタートで、映画『連弾』のような、不安定さを描く大人の小説だと思って読み始めた。しかし、開の視点だと思ったら、姉の美咲の学校の話、父の直樹の視点と、ポンポン飛ぶ。 また、「コンサートをしよう」から、いろいろな心変わりもあったはずなのに、楽器を触らない学校などの部分は一切ない。そこの心情の変化が重要なのではないのか。 そして、真ん中あたりで気づくのである。ああ、子供向けの小説だ。青い鳥文庫などの挿絵入りで読む話。心情の変化は子供には難しすぎるし、楽器とステージの華やかな勢いだけで描けば十分という話だ。 そこまで納得したとしても、どうにも読んでいて釈然としない部分が多いのは、失業や離婚など、意味ありげな家族の重い部分をいちいち挟み込んでくるからだろう。子供向けと大人向けのどちらに入りたいのかか、今ひとつつかめないのだ。 また、後半になるに従って、美咲や直樹の視点で描く部分は減ることは減る。それが大人向けの小説だと思うと、必要以上に説明的で落ち着かないのだ。それなら一貫して開の視点で見えない部分は会話などで補ってほしかった。 いずれの登場時人物にも感情移入ができないし、彼らの失うものの怖さというものが全く伝わってこず、それぞれ何を守りたかったのか、わかるよね、家族だよね?みたいな甘えが見られる。 楽器が出てくるので☆+1。
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「音楽がもう一度家族を結びつけてくれるかもしれない」 反抗期、離婚危機の中、崩壊寸前の家族が組んだカルテット。 楽器から出てくる音で気持ちを読み取り、支え、繋がり、分かち合おうとする家族の描写が印象的でホロリとさせられる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
リストラされ、再就職に苦労する父親、プロのヴァイオリニストを目指す息子、反抗期の娘・・家族全員に共通することは、楽器を演奏した経験があること。 息子が提案した、家族でカルテットをやろうという言葉に、バラバラになっていた絆が戻る。 昨今では、家族と過ごす時間が減ってしまう現代。本書を手に取れば、家族の真価が分かるだろう。
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