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60年代のリアル
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ミネルヴァ書房 |
発売年月日 | 2011/12/01 |
JAN | 9784623062065 |
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60年代のリアル
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60年代のリアル
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商品レビュー
3.7
8件のお客様レビュー
「肉体」的感覚という補助線を引くことで、60年代の日本において「リアル」がどのようなものと看做されてきたかをトレースする。 あざとらしく感じる文章の軽さは若干鼻につくが、それでも論旨は小気味よく、第Ⅰ部は心地よい読後感を得た。 一方、より後年を扱った第Ⅱ部は、私自身その時代を...
「肉体」的感覚という補助線を引くことで、60年代の日本において「リアル」がどのようなものと看做されてきたかをトレースする。 あざとらしく感じる文章の軽さは若干鼻につくが、それでも論旨は小気味よく、第Ⅰ部は心地よい読後感を得た。 一方、より後年を扱った第Ⅱ部は、私自身その時代を生きているにもかかわらず、詭弁ならぬ「思弁を弄する」印象を抱くほど、私にとっては「リアル」さを感じられない議論であったのが残念。
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60年代、特に学生運動に参加していた若者たちの思考を、若者の目線で論じる。 明確な殺意や攻撃の意思を持った赤軍派と、他社とのつながりを根源にもつ暴力を行使した全共闘との比較は面白かった。 明確なプランやゴール、思想ありきではなく、1つの連帯感のために行動を起こし、その根底には「...
60年代、特に学生運動に参加していた若者たちの思考を、若者の目線で論じる。 明確な殺意や攻撃の意思を持った赤軍派と、他社とのつながりを根源にもつ暴力を行使した全共闘との比較は面白かった。 明確なプランやゴール、思想ありきではなく、1つの連帯感のために行動を起こし、その根底には「皮膚を通しての他社との接触によるつながりの自覚」を求めていた、という論議もなるほどと思った。 ただ、そういったつながりや自我の表現や在り方の説明に、ジャズやアニメを絡めていくのは少し強引に感じた。 私や個を確たるものとするために公というものがあり、そのために場やざわめきが作られ、それらは日々変質していく、というのも、SNSやブログに代表されるインターネット空間が大きなポジションを占めてる現代をうまく説明しているように感じた。 こうした社会科学の分野で、自分と同年代の目線で、取っ付き易い文体で、かつ理性的な議論が進められているのは初めて読んだ。
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まず、この語り口、なんか懐かしいな、と感じました。思い出したのが本書でも触れられている作家、庄司薫の「赤頭巾ちゃん気をつけて」の一人称。なんか、今の若者が60年代の話法を借りて、若者性を獲得しているような印象でした。あの時代に対する純粋なシンパシーの強さが、現在という視点を希薄に...
まず、この語り口、なんか懐かしいな、と感じました。思い出したのが本書でも触れられている作家、庄司薫の「赤頭巾ちゃん気をつけて」の一人称。なんか、今の若者が60年代の話法を借りて、若者性を獲得しているような印象でした。あの時代に対する純粋なシンパシーの強さが、現在という視点を希薄にしているのかな…もちろん、テーマは「リアルな肉体感覚」というインターネット時代の今ならではのものなのですが。もしかしたら、薫くん的自意識を封印してクールに分析された方が鮮やかだったかも。いや、もう一回グルッと回って論旨より、現代の23歳が60年代の若者のキャラにチェックインしているのが本書の魅力なのかも。最後の文献紹介の饒舌は心地よかったです。
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