ネルシーニョ すべては勝利のために

田中直希【著】

• 販売会社／発売会社: ぱる出版
• 発売年月日: 2011/12/01
• JAN: 9784827206890

商品レビュー

2012/09/18

Ｊ２降格の危機に就任し、翌年Ｊ２で優勝、そして次の年にはＪ１優勝した柏レイソルのネルシーニョ監督の柏での奇跡。決して自伝的ではない。

本書が書かれたときは、Ｊ１優勝前であったので、Ｊ２降格でも希望があったことから、ほとんどの選手が残留し、競争原理やブラジル人の優秀な選手を補強しながら、監督してマネージメントする姿が描かれている。

個人的にはネルシーニョは、Ｖ川崎時代の３バックと４バックを併用した勝ち方や、名古屋時代にはあまり良い成果を出せなかった。そのあたりはなぜできなかったのかなども含めてまとめてくれると、今後の日本サッカーの財産になったかとは思うが、残念ながらうまくいっている理由が上がっており、その弱点などは分析されていない。個人の本なので、どうしても本人を持ち上げることも含めて仕方ないかなと思うが。

現在、Ｊ１２年目では少し苦戦しているので、何がうまくいかなくなったのか、どこかでそのあたりを読んでみたい。

2012/07/22

サッカー雑誌エル・ゴラッソの柏担当記者による著作。昨シーズン、柏が優勝争いをしている最中に執筆されたもので、柏担当ならではの話を含み、全編柏への愛情を感じさせる。監督のマネージメントの仕方が書かれていて参考になり、いわゆるコーチングの本としての側面もあった。元ヴェルディの都並氏の「ネルシーニョ監督のもとでプレーした選手は、たとえクビにされた選手であっても監督のことを嫌いになっている選手がほとんどいない」というコメントが監督の姿勢を集約していると思った。オシムさんのようにネルシーニョ語録やネルシーニョかく語るみたいな本が読みたい。

2012/02/14

なぜ柏レイソルがJ2から上がった年に、優勝を飾る事ができたのか。強い信念、そして何より選手、サポート陣全員が同じビジョン「勝利」のために向かっていったからだと思う。それのチームを引っ張っていいたネルシーニョ監督の手腕は途轍もない。