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トラオ
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商品レビュー
3.5
16件のお客様レビュー
家人が読んでいたためしばらくうちに置いてあったのだが、何しろ表紙の顔が怖い。「不随の病院王」というタイトルも怖い。〇〇の△△王なんて昭和の巌窟王くらいしか思いつかないし、いったいこれ何の本だろうと思っていたら、読み終わった家人が「面白かったよ」と勧めてきたので読むことにした。徳洲...
家人が読んでいたためしばらくうちに置いてあったのだが、何しろ表紙の顔が怖い。「不随の病院王」というタイトルも怖い。〇〇の△△王なんて昭和の巌窟王くらいしか思いつかないし、いったいこれ何の本だろうと思っていたら、読み終わった家人が「面白かったよ」と勧めてきたので読むことにした。徳洲会病院の創設者で現在はALS患者でありながら未だ最高権力者の話というではないか。なるほど、それで不随の病院王ね。 読んでみたら内容には興味を惹かれたのだけど、伝記的でも評伝的でもなくゴシップ記事的な作りで露悪的な惹句が多くだんだん食傷気味になってきた。そんなに煽らなくてもこっちは読む気があるんだけどなあとだんだん辟易してくる。特に、選挙関係に随分と紙幅を割いており、それはある意味では確かに本質かもしれないが、やはり病院あっての選挙だと感じたので、描き方としてフェアではないと思う。 釈然としないまま最後まで読んで、この本の元連載が週刊ポスト誌上であったと知った。そういうのは巻末のわかりやすいところに書いておいてほしいもので、エピローグの途中にそっと書いておくのは反則である。週刊誌連載とあっては刺激的なトピックを多く取り上げて興味を引くような作りにしなければいけないのはわかった。病院をいっぱい作った苦労人というのでは提灯持ち記事と言われるのだろうし。でも、もう少し対象への愛も感じたかったというのが正直なところではある。また、全体的に田舎を下に見る(『田舎者』の徳田を下に見る、ではなく)言説が多くて心穏やかに読めないので、どんな都会出身かと思ったら著者プロフィールには長野県出身とある。クリスタル族か。 ともかく徳田虎雄には大変興味を惹かれたので、Wikipediaでちょっと復習をした。フラットな文章を読んでも尚、たいへん毀誉褒貶の多そうな人物である。近くにいる人は本当に大変だろうが、影響を受けた人、恩恵を受けた人も数え切れないであろう。そして何より、こんな挑発的な記事を読んでも「よかった」「しかたない」と言うというのは、やはり上に立つ器のある人と思えるエピソードであった。
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徳田虎雄の人間性を書かれている。常軌を逸した奇人の模様を。 少し日本の医療面を掘り下げて徳洲会と医師会の確執を書いてもらえたらなあと思った。
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徳洲会という民間で最大の医療グループを一代で築き上げた徳田虎雄の話。インタビュー形式。 奄美諸島の歴史的背景の説明が丁寧に描かれており、法律や規則といった誰かが作ったルールに縛られない徳田虎雄の特異な考え方を理解する一助となった。 ALSでありながら徳洲会のトップに君臨してい...
徳洲会という民間で最大の医療グループを一代で築き上げた徳田虎雄の話。インタビュー形式。 奄美諸島の歴史的背景の説明が丁寧に描かれており、法律や規則といった誰かが作ったルールに縛られない徳田虎雄の特異な考え方を理解する一助となった。 ALSでありながら徳洲会のトップに君臨している
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