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失われた時を求めて(2) 第一篇「スワン家のほうへⅡ」 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2011/12/08 |
| JAN | 9784334752392 |
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失われた時を求めて(2)
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商品レビュー
3.8
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「私」は、バルベックでアルベルチーヌと「花咲く乙女たち」に出会う。 この物語を読んでいると、走馬灯のように人生の様々な出来事が思い出される。 そして、読むほどに自分の姿が露わになってくる。 もちろん、思い出すのは楽しい思い出ばかりではない、それどころか、むしろ「苦しきことのみ多...
「私」は、バルベックでアルベルチーヌと「花咲く乙女たち」に出会う。 この物語を読んでいると、走馬灯のように人生の様々な出来事が思い出される。 そして、読むほどに自分の姿が露わになってくる。 もちろん、思い出すのは楽しい思い出ばかりではない、それどころか、むしろ「苦しきことのみ多かりき」なのだが、僕にとってはこの物語自体が紅茶に浸したマドレーヌの働きをしている様なのだ。/ 加えて、言うまでもなくプルーストの見事なまでに精緻な恋愛心理の分析を辿っていくことには、無類の楽しさがある。 呆れるほど息の長い彼の文体にしても、一度慣れてしまえば心地良い旋律となって、ハンモックの様にそれに身を委ねることができるのではないだろうか。 いやむしろ、この物語を読み込むほどに僕が感じるのは、冬場に車を運転していて曇ってしまったフロントガラスに、デフロスター(霜取り装置)をかけた途端にみるみる視界が開けていくときの爽快感なのだ。/ まず、シャルリュスの言葉を引こう。 《「(略)まあ、いずれにしても彼女は娘のそばに行きました。ラ・ブリュイエールはこれが一番大切なことだと言っていますね、『愛する人のそばにいること。何か話そうが話すまいが、それはどうでもよい』。その言葉は正しいでしょう。それがただひとつの幸福ですよ」。》/ 《というのも、私たちが作品を作り出すのを可能にするのは有名になりたいという欲求ではなくて、たゆまず努力を続ける習慣であり、私たちが未来を守ろうとするとき助けとなるのは、現在の瞬間に味わう歓喜ではなく、過去に関する賢明な反省だからである。》/ 《さらに、果たしてその日に彼女たちに会えるのか会えないのかという最初の不安に、この先いつか会えるのだろうかというもっと深刻な不安がつけ加わる。彼女たちがアメリカに出立するのかパリへ帰るのか、結局のところ私にはわからないからだ。彼女たちを愛し始めるにはそれだけで足りた。(略)しかし、恋愛の前段階となるあの悲しみや、取り返しがつかないという気持ちや苦悩を誘発するためには、不可能という危険がーーおそらくこの危険こそ相手の人間以上に、情熱が不安のなかで抱きしめようとする対象そのものなのだろうーー欠かせない。》
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世界最長と言われるこの小説の中で、この「スワンの恋」が一番筋書きらしきものがあって、唯一、「私」視点でない三人称記述の特別な章らしいが、正直言って読むのが苦痛だった。残りを読むかは時間を置いてから考えようかな。。 内容は、ひたすらスワンの恋愛感情の記述。相手が「高級娼婦」(ココ...
世界最長と言われるこの小説の中で、この「スワンの恋」が一番筋書きらしきものがあって、唯一、「私」視点でない三人称記述の特別な章らしいが、正直言って読むのが苦痛だった。残りを読むかは時間を置いてから考えようかな。。 内容は、ひたすらスワンの恋愛感情の記述。相手が「高級娼婦」(ココット)とあっては、嫉妬とか、悩みの種は尽きない。
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スワンがもうドン引きするくらい必死なのが痛ましくてでも気持ち悪くてぞぞっとするし周りの人たちの会話とか性格もトンチンカンというかアホらしいのが呆れる内容なんだけどたぶん皮肉なんだろうなって思ったら余計面白くなっちゃったフランスの漱石じゃん 1巻よりだいぶ読み慣れてきた感じがする ...
スワンがもうドン引きするくらい必死なのが痛ましくてでも気持ち悪くてぞぞっとするし周りの人たちの会話とか性格もトンチンカンというかアホらしいのが呆れる内容なんだけどたぶん皮肉なんだろうなって思ったら余計面白くなっちゃったフランスの漱石じゃん 1巻よりだいぶ読み慣れてきた感じがする 1巻は読むのに必死で内容が右から左だったから今巻巻の場面索引読んでてそういえばこんなこともあったなってなった(特に、語り手の「私」がパリの叔父さんのとこでオデットに会ったシーン) 高遠さんの注釈がめちゃくちゃ細かくて凄いなって思う
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