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ペット・サウンズ 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2011/11/29 |
JAN | 9784102179611 |
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ペット・サウンズ
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商品レビュー
3.5
26件のお客様レビュー
▼ジム・フジーリさんが書いていますが、多くの人と同じく「村上春樹翻訳だから読んでみよう」です。フジーリさんというのは、アメリカの娯楽系の小説家なんだそうです。つまり、娯楽小説家さんが、自分が大好きなロック歌手についてプチ評伝的に思いを綴った本です。 ▼内容は、有名なロック・バン...
▼ジム・フジーリさんが書いていますが、多くの人と同じく「村上春樹翻訳だから読んでみよう」です。フジーリさんというのは、アメリカの娯楽系の小説家なんだそうです。つまり、娯楽小説家さんが、自分が大好きなロック歌手についてプチ評伝的に思いを綴った本です。 ▼内容は、有名なロック・バンド「ザ・ビーチボーイズ」の中心メンバーだったブライアン・ウィルソンさんが、突き抜けた名盤「ペット・サウンド」を作るまで。というのが大まかな趣旨です。つまり作者は(村上さんも)ブライアンの大ファンな訳です。 ▼ほとんどの60-70年代のロック・スターと同じく、ブライアンさんも子供のころから音楽才能豊かなメロディーメーカーであり、歌手であり、そして卓越した音楽プロデューサーでもあった。そしてドラッグやアルコールやメンタル問題を抱えまくっていた。強烈な”毒親”の父親がいた。そして音楽的な理想を共有できるメンバーが居なかった(ジョンとポールがどっちかひとりしかいなかったビートルズ、かしらん)。 ▼そんなブライアン青年が、デビューし、ブレイクし、イメージを貼られ、商業ベースに酷使され、心を病んで挫折し、そこから開き直って内省的あるいは個人的な楽曲を実験的なアレンジで作りこむ「スタジオアーティスト」となって、ほとんどたれも協賛してくれない中でひとり、「ペット・サウンド」を作り上げる。でも前後の月並みな仕事よりも、意外と評価されない…。そんな流れが読みやすく、共感豊かに、時に筆者の主観たっぷりに語られます。 ▼深読みすれば、ビートルズの同様のものよりも、「ふたりではなかった」せいか、非常に「親との関係性が歪んでしまった青年が若くして売れてしまったために、ずっと ”正しく愛される"ことに飢えた、未成熟でピュアな少年性」 を研ぎ澄ましていく感じでしょうか。透明で美しいメロディの裏の、闇が深い(笑)。 ▼ザ・ビーチボーイズはベスト物とペット・サウンズしか聞いたことのない素人ファン(矛盾した言葉ですが(笑))なんですが、ペット・サウンズが素晴らしいというのは共感できるので(特に1曲目の「素敵じゃないか」、これだけでも殿堂入りですよね)、大変に楽しく読みました。サイズも短いので、好印象。
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読み物として、引き込まれる。ブライアンについて、思いを馳せる。聴いてみたくなり、聴きました。英語が解ればな…サウンド的には、僕は、ビートルズのが、今のところ好き。ブライアン、もし今の時代に生まれてたら、バンドなんかやらずにDTMで作り込んでたよな。てか、ペットサウンズでやってたこ...
読み物として、引き込まれる。ブライアンについて、思いを馳せる。聴いてみたくなり、聴きました。英語が解ればな…サウンド的には、僕は、ビートルズのが、今のところ好き。ブライアン、もし今の時代に生まれてたら、バンドなんかやらずにDTMで作り込んでたよな。てか、ペットサウンズでやってたこと、まさに生身の人間使ったDTM。
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生きてゆく上でどうしようもない「所在無さ」、あるいは深遠にして深淵なる「愛について」みたいなのを、こんなにも歌ったアルバムがあるか?といったことが、熱烈なラブコールみたいに綴られている。実質そのサウンドは、どうしようもなく明るく、さみしげで、心揺さぶられる。孤独と自由はとても似て...
生きてゆく上でどうしようもない「所在無さ」、あるいは深遠にして深淵なる「愛について」みたいなのを、こんなにも歌ったアルバムがあるか?といったことが、熱烈なラブコールみたいに綴られている。実質そのサウンドは、どうしようもなく明るく、さみしげで、心揺さぶられる。孤独と自由はとても似ているから、仕方ないのだけど。
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