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官僚を国民のために働かせる法 光文社新書

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2011/11/17 |
JAN | 9784334036508 |


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官僚を国民のために働かせる法
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商品レビュー
3.2
39件のお客様レビュー
事務次官の人事権は大臣にあるものだが、実際は官僚が決めて、大臣は承認しているだけ。現職の事務次官は、組織に従順な官僚を後任に決めたら、そのことを印象操作して大臣に伝えて幹部の人事を牛耳る。 大臣はどうせすぐ変わるから、というので官僚は大臣の方を向かずに、事務次官の方ばかり向いて仕...
事務次官の人事権は大臣にあるものだが、実際は官僚が決めて、大臣は承認しているだけ。現職の事務次官は、組織に従順な官僚を後任に決めたら、そのことを印象操作して大臣に伝えて幹部の人事を牛耳る。 大臣はどうせすぐ変わるから、というので官僚は大臣の方を向かずに、事務次官の方ばかり向いて仕事している。次官に嫌われると出世の道が閉ざされる。 課長になるまでは、みんな次官ではなく課長補佐が人事権を握っているし、若い人ほど国のために、と思って仕事をしているが。。。課長、局長になると、いつ次官からクビを言い渡されるか、天下りポストはどこになるか、とビクビクしてしまい上の顔色伺いで仕事するようになる。 官僚の残業のよくある仕事として、国会答弁の想定問答集作りがある。その問答集は、官僚の利権を守るために、自分たちの判断が正しかったと主張できるようにするために、様々なロジックを捻り出すので徹夜仕事。 そして、まだロクに勉強もしていないのに大臣になった与党議員は、その問答集を見ながら答えているうちにいつのまにか官僚の台本通りにシナリオを辿ってしまう。自分の考えとは全く逆だとしても、つい答えてしまう。 天下り先を追加するのも重要な仕事。たとえば、ある問題が起きていて対策のための規則導入、プラスそれの監査機関を新たに作りましょう。それが天下り先になっている! 表向きは綺麗な絵を描いて、その裏で自分たちの省庁の利権を守り拡大することができる人間が、「よくできる有能な官僚」と言われる。 霞ヶ関でも若い人は優秀な人が多いが、出世してやりたいことを自由にできるようになるためには省益優先して評価されなければならないジレンマに陥って、優秀な人は、飼い慣らされていくか辞めていくか。 役所の人事は天下りなくして成立しない。年功序列を何より大事にしているので、局長以上のポストなは空きがなく、必然的に同期の殆どが退職し天下りせざるを得ない。 2009年に民主党に政権交代し、掲げたのは政治主導、脱官僚、天下り根絶‥だったのだが、完全に失速した。大きな理由は、公務員労組の凄まじい抵抗にあったから。公務員組合やその家族しえんしゃなど非常に大きな支持団体で、選挙にかなり影響する。 また、民主党が政権をとったときに「霞ヶ関の幹部官僚には全員辞表を書いてもらう」と言ったが、本当にうまくやれる与党というのは、官僚を退けるのではなくうまく使いこなす政党だ。 民主党は次官会議(翌日の閣議の議題に対する準備会議)を無くして、政務三役会議(大臣、副大臣、政務官の会議)からも官僚を完全に排除した結果、仕事を背負い込みすぎてパンクした。
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この中にある改革案わひとつひとつでいいから、実行していって欲しい。 公務員に労働基本権が該当しないとは知らなかったです。
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2011年に書かれたとあって、少し古い内容。民主党政権時代の諸々のエピソードとか。 そして、古賀さんの「霞が関を糾弾する立場」として闘ってきた立場からすると当然といえばそうなのだが、 世間で言われる「役人は旨い汁を吸ってるなんかとりあえず悪い奴論」を、身内目線で解説して煽ってい...
2011年に書かれたとあって、少し古い内容。民主党政権時代の諸々のエピソードとか。 そして、古賀さんの「霞が関を糾弾する立場」として闘ってきた立場からすると当然といえばそうなのだが、 世間で言われる「役人は旨い汁を吸ってるなんかとりあえず悪い奴論」を、身内目線で解説して煽っているだけの内容に感じてしまった。 今は少しでも良い方向に変わっている、と思いたい。 そういえば古賀さん最近あんまりテレビで見なくなった、ような。
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