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エネルギー危機からの脱出 講談社+α文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2011/11/24 |
JAN | 9784062814539 |
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エネルギー危機からの脱出
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エネルギー危機をどう乗り越えるのか? 第一章 世界と日本のエネルギー事情と今後の見通し 第二章 現状をもたらす構造 第三章 構造的な問題を解決するための考え方や取り組み 第四章 エネルギー問題をきっかけに本当に幸せな社会を創りだすために進む...
エネルギー危機をどう乗り越えるのか? 第一章 世界と日本のエネルギー事情と今後の見通し 第二章 現状をもたらす構造 第三章 構造的な問題を解決するための考え方や取り組み 第四章 エネルギー問題をきっかけに本当に幸せな社会を創りだすために進む世界各国の実際的な取り組み 第五章 国や自治体にむけて 第六章 企業にむけて 第七章 私たち一人ひとりにむけて エネルギーにしても、社会の構造にしても、今のあり方を続ける必要はありません。今のあり方はこれまでの様々な思いや動きの帰結ですから、私たち一人一人が「ありたい日本」を描けば、きっとそこに向かってシフトしていくことができるはずです。(P12)
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著者の枝廣氏は、3・11以降のエネルギー問題の検討における重要人物。 本書は、ローマクラブ「成長の限界」およびそれにつづくメドウズ夫妻の一連の著作や、「ネガワット」に代表される分散型エネルギー源礼賛の論調を、コンパクトかつとても読みやすい形でまとめていると思う。 ただ、本書の内容...
著者の枝廣氏は、3・11以降のエネルギー問題の検討における重要人物。 本書は、ローマクラブ「成長の限界」およびそれにつづくメドウズ夫妻の一連の著作や、「ネガワット」に代表される分散型エネルギー源礼賛の論調を、コンパクトかつとても読みやすい形でまとめていると思う。 ただ、本書の内容は、枝廣氏自身の思索・考究や経験に基づくものではなく、地球環境問題のうち、エネルギーに関してその世界での「論調の一面」を要約したに過ぎない。現在、氏をエネルギー問題の専門家として扱う向きもあるが、氏はあくまでジャーナリストであって、その興味が投射されている部分について氏自身の信念に基づいたフィルタを通して発言されているにすぎず、「専門家」ではないことに注意が必要である。 本書の主張についていえば、次の2点で枝廣氏の認識を批判したい。 (1)サステイナブルを目指すために、省エネルギーが必要という認識を世に広めることはもちろん必要であり、そのことに異論はない。しかし、本書で「妙策」として提示されているようなミクロな「省エネ」は、世代・世紀のレンジで取り組むべきエネルギー源枯渇の問題解決の本道とは隔絶している。日本や少数の国でたかだか数十%の省エネを行っても解決にいたらないことは明白。 (2)太陽光・風力・潮汐・波力・(地熱)などの再生可能エネルギー活用を現状よりも増やすことが望ましいことにも賛成。しかしこれらの再生可能エネは、エネルギー密度に起因する物理学的限界が厳然とあるし、海洋・砂漠・(宇宙)などの広大な未利用地を利用するのは、熱・エネルギー・電力の輸送に伴う効率性が著しく悪いためにそもそも建設・運用に伴うエネルギーロスが大きいであろう。一方で自分の分は自分でという「分散型」もあるが、その場合は、エネルギー密度の制約のため、たかだか数十パーセントの節約の域を出ないとこころえるべきである。従って地球規模のエネルギー枯渇の妙策として再生可能エネに過度に期待するのは、おそらく戦略的誤りであって、貴重な資産・資本を買取制度などによって再生可能エネに集中させるべきではない。
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「未曾有の石油ショックが始まろうとしている今、はたして、年率3%の経済成長は、本当にわたしたちを幸せにしたのだろうか?」と問いかける。また、「エネルギー危機は幸せへの最大のチャンス。」とも呼びかける。著者はおなじみの枝廣淳子氏。
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