言葉のチカラ 集英社文庫

香山リカ【著】

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 2011/11/18
• JAN: 9784087467680

商品レビュー

2013/10/16

近頃、言葉を軽々しく使っていたのでいい薬になりました。
表現一つで癒すこともあればナイフのように傷つけることもできる言葉、うまく使えてコミニュケーションできたらなと思う。

2013/04/11

某書店で、店員お勧め本なのか、大量に平積されていたので買ってみた。
なるほど、ベストセラー「聞く力」に匹敵する、人間関係を円滑にスムーズにさせてくれる言葉の数々の宝箱だ。

「恋愛でもビジネスでも、ゴリ押しはしないほうが賢明。まずは、＜イエス＞を引き出し、それから具体的に話を詰めていくこと。」

「大人になってもほめられるとうれしいが、人はなかなかほめてくれない。だとしたら、自分から人をほめてみるのはどうだろう。良い言葉は循環してゆくのだから。」

「＜お気になさらずに＞ごめんなさいと謝る人に笑顔でこう言える人は、まさに人生の達人といえる。真の大人のため、含蓄のある一言だろう。」

　人を励ますため、力づけるためにもっと言葉の力が使われてもいいのではないか、著者は訴える。ギスギスした現代に、人間関係に悩む人々に、もっと読まれて良い本だろう。

2013/02/22

チェック項目9箇所。「こんにちは」には特別な意味があるわけではない、しかし、意味がない言葉だからこそ、場を和ませ、自分や相手の身体をほぐす力がそこには秘められている。いくら、”限定つき”であっても、「好き」と言われていやな気持ちになる人はいない、なるべく行き違いを招かない範囲で、「あなたの意見、私はとても好きです」などと、はっきり上手にこの「好きです」を使いたいものだ。マンネリ化した人間関係にも、この「はじめて」というひとことによって新鮮な風が吹き抜けるのは間違いない、たとえ、それが本当の意味での「はじめて」ではなくても、まったくのウソでなければ許される、相手も、「本当にはじめてなの？」などと追及はしてこないはずだ。もし自分の話をきちんと聞いてもらえたな、と思ったら、「お会いできてよかったです」「今日はお話できて本当によかった」と自分の感じた満足感を、相手にきちんと伝えてみてはいどうだろう。「きちんんとうまくいきますよ」という他人からのひとことは、前向き思考へのスイッチが入るよいきっかけになることがある、この場合、根拠や理由などいらない、「大丈夫、うまくいきますよ」と笑顔で言ってもらえるという、その事実だけが大切なのだ。うつ病の人すべてに、「がんばって」と言ってはいけないわけではない、「がんばらなければいけないのに」とすでに自分を責めている人にさらに「もっとがんばれ」と言うのは、プレッシャーを与えて苦しめるだけなので避けたほうがよい、ということなのだ。「お待ちしておりました」、自分を歓迎してくれる人、待っていてくれる人がいる、といううれしさ、それを相手に実感させることから、円滑な人間関係は生まれる。「ごめんなさい」と謝る人に笑顔でこう言える人は、まさに人生の達人といえる、真の大人のための、含蓄のあるひとことだろう。最近、時間に関係なく、この「おはようございます」をあいさつに使う人が増えている、使いはじめたのは、テレビ局や芸能界といった二十四時間体制で稼働している業界なのだろう。