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帝王、死すべし
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帝王、死すべし

折原一【著】

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帝王、死すべし

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2011/11/10
JAN 9784062173704

帝王、死すべし

¥220

商品レビュー

2.9

14件のお客様レビュー

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2019/10/22
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※このレビューにはネタバレを含みます

すっきり短いが楽しめる。残虐な殺人シーンなどはないのに、不気味で、ドラマとかにぴったりなのだが、実在の事件をネタにして、事実とは異なる面白怖い話を作っちゃってるので、折原作品は絶対TVとか映画化は無理。2011年の夏に出たこの作品は、震災直後の夏が舞台。少しではあるが、原発のニュースが多いなど当時の雰囲気も描写される。 タイトルは、野獣死すべしからでもとったのか、でも内容にふさわしくないからマイナス1点。 【注:超ねたばれ、自分のメモ用です】義理の父親に虐待されている中学生男子、野原輝久。ノンフィクション作家の真島俊郎が書いた記事を元に「てるくはのる事件(京都小学生殺傷事件)」を知り、事件名が自分の名前と似ていて、被疑者の偽名が同級生と同じであった偶然に引きつけられる。同級生は体が弱く車椅子だったが、上級生とのケンカに勝ったという伝説的な存在。残念ながら入院生活の後、卒業を前になくなる。輝久は「帝王」と呼んで、彼にいじめられているという架空の日記を書く。 日記を盗み見た父親は、帝王が誰なのかはわからないが、いじめが明らかになれば、隠してきた自分による虐待の跡がいじめのせいにできると考え、学校に出向いて担任教師にいじめを解決するよう掛け合う。 一方、近所の公園では中学生男子が公園のトイレで暴力を振るわれ、気を失っているうちに体に「てるくはのる」と書かれる事件が立て続けに発生。いずれも被害者は輝久の日記にあった加害者。輝久の父親は輝久の犯行を疑うが、輝久と自身も被害者となる。(学級委員の女子、板倉も体に文字を書かれたといって輝久に見せてきたがこれは何だったのかよくわからない。。)実は日記の中のいじめの加害者は輝久から父親の虐待について聞いていて輝久の作戦に協力していた。 物語は終始、どこか強引だが、いじめを心配する父親目線で書かれ、彼が真島俊郎の編集者でもあることや、担任教師の自己中心的でいじめに全く向き合おうとしない(いじめはなかったのだが)ことなどにも引っかかって、まさか輝久の加害者は父親だとは最後までわからない。輝久の計画は学校での無差別殺人などではなく、赤いペンキをばらまくだけだったこと、本当の父親が止めに来たこと、輝久は自殺してもよい気持ちで義父をだまし、結局は屋上でもみ合ううち義父が命を落とす(輝久少年のいたずらで父親が事故死、という世間の批判的な目をよそに母、輝久、妹は幸せに暮らす)など、それなりに収まりのよい終わり方。

Posted by ブクログ

2013/10/11

少しとっつきにくい感じと、くどいくらいに登場するアナグラムに若干の抵抗がありましたが、読者を惹き込む吸引力は流石でした。 いくつかの着地点を想像できるような伏線の張り方が良いです。その想像を上回る真相が著者の真骨頂なのですが、若干パターン化されている真相なので、著者の作品を読んで...

少しとっつきにくい感じと、くどいくらいに登場するアナグラムに若干の抵抗がありましたが、読者を惹き込む吸引力は流石でした。 いくつかの着地点を想像できるような伏線の張り方が良いです。その想像を上回る真相が著者の真骨頂なのですが、若干パターン化されている真相なので、著者の作品を読んでいる読者なら予定調和な真相だと思います。 また、本作は実際あった事件を用いていますが、あまり本筋と連動していない気がしました。

Posted by ブクログ

2013/07/13

てるくはのる事件を題材にした小説。ただ、事件の真相に鋭く迫っていこうという感じもなく、話の展開もゆるく緊迫感が無い。登場人物の描写が極端に弱く、会話が片言で、まるで思わせぶりなエッセイが続いているような感じだった。 出てくる登場人物たちは何かをやっていそうではあるが、別に大したこ...

てるくはのる事件を題材にした小説。ただ、事件の真相に鋭く迫っていこうという感じもなく、話の展開もゆるく緊迫感が無い。登場人物の描写が極端に弱く、会話が片言で、まるで思わせぶりなエッセイが続いているような感じだった。 出てくる登場人物たちは何かをやっていそうではあるが、別に大したことはやっておらず、もやもやしてるばかりな印象だったので、読後の爽快感もない。

Posted by ブクログ

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