年金倒産 企業を脅かす「もう一つの年金問題」

宮原英臣【編著】

• 販売会社／発売会社: コギトスム/プレジデント社
• 発売年月日: 2011/10/29
• JAN: 9784833441179

商品レビュー

2012/03/22

主に三階建てと言われている厚生年金基金のずさんな実態について言及した内容であるが年金制度全体の問題も見えてくる

国の制度だから安心だろうと思いきや実際は加入したら最後・・・赤字穴埋めに奔走されて会社経営に支障をきたす

「せっかくここまで積み立ててきたのに」
「基金の解散は損」
「年金を補完する基金は重要」

そんな声は旧厚生省や社保庁の天下りぐらいなもの
解散されて困る人の声は聞く耳をもたないべきなのだ

解散することで経営が身軽になれば新規事業に投資だって雇用だって給与に還元だって可能になる

積立不足額が膨らむとどうしてもハイリスクハイリターンの運用に向かってしまう
ここで損失が拡大すれば企業の負担する掛け金はさらに上がる
こんな負のスパイラルから一社でも多く脱出できるのを願うのみです

2012/02/23

まさしくもう一つの年金問題である。
運用代行を持つ企業年金基金は、国自身が成果を上げられない年率5.5%の運用成績を義務付けられ、代行の返上もできず財政は年々悪化している。
今、政府はアルバイトや派遣社員も厚生年金基金の加入者にしようとしているが、肝腎の企業年金基金の状況は瀕死の状態であり、十分な説明も見通しもないまま、強制的に保険料だけを払わされる未来がすぐそこにある。必読の書。