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くまちゃん 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2011/10/29 |
| JAN | 9784101058283 |

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20代~30代後半の男女の恋愛短篇集。一つ目の話の相手が次の話の主人公となって、続いて、ぐるっと周ってくる。ぜんぶ、お別れの話。で、だから、そのときの職業とつながっていることが多い。人生における成功と挫折。もう何度読んだかしれないけれど、角田さんの小説は、読んでいて、痛いことばか...
20代~30代後半の男女の恋愛短篇集。一つ目の話の相手が次の話の主人公となって、続いて、ぐるっと周ってくる。ぜんぶ、お別れの話。で、だから、そのときの職業とつながっていることが多い。人生における成功と挫折。もう何度読んだかしれないけれど、角田さんの小説は、読んでいて、痛いことばかり。以下、刺さったところを抜き書き。 「映画を見て小説を読んで、集まって酒を飲んで何時間でも話して、ときには駅弁を食べるためだけに遠くのローカル線に乗りに行ったかつての日々は、機械的に打ちこんでいく数字にじょじょに埋没しつつあった。」 「あの男の子は、このアーティストの作品に出会わなければ、もっと自由に生きていただろう。―略-ふつうで平和な毎日が、けっして私をだめになんかしないと、そういう日々の先に私しか手に入れられないものがあるらしいと知った今ならば、わかるよ、あなたのことが。くまちゃん。」 「ちょっと泣きそうになって、英之はびっくりした。―略-だってあの女は、おれにはじめて恋というものの全容を、あますところなく見せたのだから。」 「あんたたちのだれも、私のような経験はしていないだろう。私のような恋愛はしていないだろう。どうだ。負けっぱなしだったことがあるか。ないだろう。」 「自分を認めないだれかをこき下ろしている間はその野っぱらに決していくことはできないし、野っぱらをみることがなければほしいものはいつまでたっても手に入らない。」 「「十八歳に戻ってもう一度人生をやりなおしたい」とくぐもった声で言った。―略-「まっとうな恋愛をして、処女のまま嫁に行く」」 「この人はぱっとする、この人はぱっとしないというのは、二分ほど話しただけでわかると、最近の希麻子は思っていた。当然、自分がこのままずるずる役者をやっていたってぱっとしなかろうということも、至極冷静にわかるのだった。」 「私はもう知ってるんだっもの、地味とかみみっちいとか、キャリアとかお給料とか、人生になーんにも関係ないんだって。なりたいものになるにはさ、自分で、目の前の一個一個、自分で選んで、やっつけてかなきゃならないと思うの。」 「目の前が真っ暗になる。世界が終わるんじゃないかと思う。終わっちまえばいいと思う。胃が痛み、何を食べてもおいしいと思えない。自分が何のとりえも魅力もない石ころに思える。思い切り存在を否定されたように感じる。頭がおかしくなるのではないかと思う。いっそおかしくなってくれればいいとすら思う。ふつうに道を歩いていたら、なんの前触れもなくその先が分断されている。戻る道も残されていないと思う。未来が勝手に切り崩される。街のいたるところに元恋人との思い出がこびりついていて、出歩くと目まいがする。勝手に涙が流れてくる。人と関わるのが、こわくなる。」 「またしてもふられるかたちで終わったとしても、おそろしいことに、きっと自分はまただれかを好きになるのだ。」
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恋愛って、好きだからうまくいくわけじゃないんだと何度も感じさせられました。 登場人物たちの不器用さや報われない想いがリアルで、「分かるなぁ」と思う場面ばかり。相手に合わせすぎたり、自分を見失ったり、恋をしたことがある人なら一度は経験したような感情が詰まっていました。 最後まで...
恋愛って、好きだからうまくいくわけじゃないんだと何度も感じさせられました。 登場人物たちの不器用さや報われない想いがリアルで、「分かるなぁ」と思う場面ばかり。相手に合わせすぎたり、自分を見失ったり、恋をしたことがある人なら一度は経験したような感情が詰まっていました。 最後まで読んで、恋は誰かに愛されることよりも、自分らしくいることのほうが大切なのかもしれないと思いました。切ないけれど、不思議と前を向ける作品でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
切ない、でも今の自分には必要な本だったし、恋愛はタイミングや状況や諸々含めて奇跡なんだなと改めて気付かせてくれた 分かる、あまり熱中出来ない人とあまりにその人に溺れてしまう時の差は激しいよね でそれが双方に矢印が向いていないのなら、ゴールは出来ないのかもね 相手が思ってる温度感とかが違うんだよねー、うーん、失恋は辛いね でも最後の短編で、なんか救われた気がした、ゆりえの言う通り、プリンスやプリンセスが現れて全て解決してくれる、全てを相手委ねで考えるのは駄目だ、まず自分、自分なんだという 気付かされて、勉強になりました
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