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3・11後の日本経済 大澤真幸THINKING O第10号記念号
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 左右社 |
発売年月日 | 2011/10/26 |
JAN | 9784903500515 |
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3・11後の日本経済
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20240910読了。大澤さんの原発事故を神学的に読むのはいささか突飛すぎるかもしれないが、たいへん興味深かった。また、岩井克人さんとの対談は充分論理が尽くされているわけではないが、岩井克人さんの存在感が如実に出ていた。要は資本制経済が人類の最終選択肢なのか、という問題で、そう簡...
20240910読了。大澤さんの原発事故を神学的に読むのはいささか突飛すぎるかもしれないが、たいへん興味深かった。また、岩井克人さんとの対談は充分論理が尽くされているわけではないが、岩井克人さんの存在感が如実に出ていた。要は資本制経済が人類の最終選択肢なのか、という問題で、そう簡単には資本制経済を否定し去るのは難しいと岩井さんの議論からは伺える。山城むつみさんの岩井克人批判とともに、十分な検討が必要かとは思う。
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二十世紀の中盤、原子力の平和利用は、「神の国は近づいた」というヨハネ的な福音として、人々の間で機能していた。では、3.11の原発事故が語っているのは、その否定である「神の国はまだまだ遠い」或いは「神の国は存在しない」というメッセージなのか? そうではないのだ。「原発事故が意味...
二十世紀の中盤、原子力の平和利用は、「神の国は近づいた」というヨハネ的な福音として、人々の間で機能していた。では、3.11の原発事故が語っているのは、その否定である「神の国はまだまだ遠い」或いは「神の国は存在しない」というメッセージなのか? そうではないのだ。「原発事故が意味するメッセージ、それはイエス・キリスト的な福音、『神の国はあなた達の中にある』なのである」 それはイクォール「原発の停止を決断すること」であり、人間が神を救うことによって、自分自身を救うということなのだ。 と大澤真幸は言う。少し解りにくいところもあったが、原発の停止についてはそう願いたい。
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岩井克人氏との対談「資本主義は人類最後の選択肢か?」が掲載されているという理由で本書を購入したのだが、特集「3・11語の日本経済」論文①「原発はノンアルコール・ビールか?」 論文②「電力自由化とは何か?」の大澤真幸氏の論旨も大変わかり易く、特に①においては、ユダヤ教、キリスト教か...
岩井克人氏との対談「資本主義は人類最後の選択肢か?」が掲載されているという理由で本書を購入したのだが、特集「3・11語の日本経済」論文①「原発はノンアルコール・ビールか?」 論文②「電力自由化とは何か?」の大澤真幸氏の論旨も大変わかり易く、特に①においては、ユダヤ教、キリスト教から導かれる原子力の福音の話はなかなか示唆に富む論理展開だったし、ノンアルコールビルの含意するところと原子力が無害であるという宣伝との比喩がおかしかった。そして江夏の21球が持つ深い意味も理解できた。 ②においては、電力自由化の本来的な意味が理解できるとともにし原子力廃棄は市場の判断にまかさず、きっちりと政治的判断で、廃棄をすべしとの論旨も納得できるものであった。 岩井氏は日本学術会議経済委員会委員長の立場で、「被害日本大震災」に対する緊急提言をしたにもかかわらず、政治が遅々として進まないことに遺憾の意をお持ちのようである。対談の内容は、資本主義制度が根源的に持つ本質論がいつもどおり語られている。 充実した内容の本でありました。
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