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原発危機の経済学 社会科学者として考えたこと
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原発危機の経済学 社会科学者として考えたこと

齊藤誠【著】

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原発危機の経済学 社会科学者として考えたこと

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本評論社
発売年月日 2011/10/22
JAN 9784535556874

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原発危機の経済学

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商品レビュー

3.9

16件のお客様レビュー

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2024/03/22

「福島第一原発の事故では何が起こったのか、事故はなぜ起こったのか」を説明した本としては、自分がこれまで読んだ中で最もよい本だと思います。 著者は経済学者ですが、技術的なところも可能な限りフォローしていますし、冷静に客観的に事象を見つめ、記述しようという姿勢を感じる本でした。 原...

「福島第一原発の事故では何が起こったのか、事故はなぜ起こったのか」を説明した本としては、自分がこれまで読んだ中で最もよい本だと思います。 著者は経済学者ですが、技術的なところも可能な限りフォローしていますし、冷静に客観的に事象を見つめ、記述しようという姿勢を感じる本でした。 原発に対する著者の態度としては、「反「反原発」」あるいは「反「脱原発」」という印象を受けました。 安易な「反原発」や「脱原発」の危うさに触れつつ、かといって、現状の日本の原発政策にはもろ手を挙げて賛成、というわけではなく、今、日本の原発が置かれた状況や、原発の経済性を丁寧に分析した上で、これから進むべき道を示している良著だと思います。 決して奇をてらった内容ではなく、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の際に福島第一原発で起こったことに対して、理性的、合理的、論理的にアプローチしていくと、自然と、著者の齊藤氏の思考にたどり着くように思います。 そんなわけで、「原発危機」に関する本ではありますが、読んでいて、安心感があり、信頼のおける内容だと思いました。

Posted by ブクログ

2022/01/22

原発の有益性、危険性を、冷静に分析。 そこから、原発推進、反原発の中間的な意見。 福島第一原発の古さ 寿命は40年程度か=技術者の寿命 東電経営者の判断を狂わせた 60年ルール。 1970年代原発はスクラップし、そこから、新しい原発で、どれだけリカバリーするか考えていくべき。

Posted by ブクログ

2018/10/08

原子力をめぐる議論においては、中途半端な一般論が多い中、社会科学者として、具体的に踏み込ん だ議論を展開しており、非常に興味深かった。よく歴史にifはないというが、本書では、「東電経 営者は、炉心溶融を回避することができたか」ということについて具体的に踏み込んで検証しており 、下...

原子力をめぐる議論においては、中途半端な一般論が多い中、社会科学者として、具体的に踏み込ん だ議論を展開しており、非常に興味深かった。よく歴史にifはないというが、本書では、「東電経 営者は、炉心溶融を回避することができたか」ということについて具体的に踏み込んで検証しており 、下手な推理小説よりよっぽど緊張感があった。 著者の「競争の作法」を読んで、その有言実行振りに感心したが、以下の文にも同様の責任感なり使 命感が感じられ、共感した。 「さらにつらいことは、将来の日本人を生んでいく若い東電職員や自衛隊員を、放射能で汚染された 原発現場に張り付けたことであろう。何ということであろう。責任者たちは東京の大本営にぬくぬく とし、若い人たちが危険な現場にあって、きっと若い人々をめぐる美談が作られているのであろう。 これでは、太平洋戦争末期と変わることがないではないか。」 責任感という意味では、原発が、国民全体で議論するべき問題であること、さらには、知らなかった ではすまされない重要な問題であると教えられた。また、知識レベルとしても、それなりに知ってい るつもりだった自分がいかに無知であるか、知っているべきポイントを何もおさえていないことに衝 撃を受けた。

Posted by ブクログ

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