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蜩ノ記
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蜩ノ記

葉室麟(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 祥伝社
発売年月日 2011/10/27
JAN 9784396633738

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商品レビュー

4.2

267件のお客様レビュー

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2026/08/18

葉室麟の蜩の記を読んだ 戸田秋谷は、死を受け入れているからこそ、目の前の一日一日をきちんと生きている。 そこが「武士らしい」というだけでなく、人間として格好いい。 しかも、ただ頑固に死を待っているわけではなく、妻や子ども、村の人たち、藩のことまで最後まで自分の責任として考えて...

葉室麟の蜩の記を読んだ 戸田秋谷は、死を受け入れているからこそ、目の前の一日一日をきちんと生きている。 そこが「武士らしい」というだけでなく、人間として格好いい。 しかも、ただ頑固に死を待っているわけではなく、妻や子ども、村の人たち、藩のことまで最後まで自分の責任として考えている。 あの静かな強さはなかなか真似できません。 そして源吉! 身分としては百姓なのに、秋谷への恩義や信頼を最後まで貫く。 戸田が最後の家老を殴るところは、源吉が言葉ではなく拳で全部を語った感じがして、ぐっときた それに、秋谷と源吉って対照的なんだよね 秋谷 → 覚悟を決めて、自分の信念を貫く 源吉 → 恩を忘れず、命がけで人を守る どちらも → 損得ではなく「こうあるべき」を選ぶ 到底私には真似できない でも、この作品の面白いところは、全部を真似する必要はないけれど、こういう生き方を知っているだけでも少し違う、というところなのかもしれない 人生の岐路で『自分はどうあるべきか』と考えるとき、秋谷のような人物を知っていることに意味がある。完全には真似できなくても、一つの物差しにはなるだろう。 悪家老についても、最後まで徹底した悪人として処理しなかったのが葉室麟らしいですね。善悪を単純に二つに分けず、「この人にも人として残っているものがあった」と着地させている。 秋谷の儚い両思いも物語に添えてあってよかった。 結ばれなかったからこそ、ずっと美しいまま残っている両思いという感じがします。妻との夫婦の情愛を壊すこともなく、それでも秋谷という男の心の奥には一つの想いがあった。その儚さが、題名の「蜩」にも似合っている。 『蜩ノ記』は派手な物語ではないのに、読み終わったあとに「自分ならどう生きるだろう」と考えさせられる。そこが一番いいところかもしれない(^^)

Posted by ブクログ

2026/08/17

ヒグラシは、夏の終わりの夕暮れに鳴くことから 日を暮れさせるもの、という語源を持つそうです。          「 日暮らし 」  人生の終盤(夕暮れ)を迎えながらも、  暗くなるのではなく、最後まで周囲を優しく  照らし続けた主人公そのものように感じました。 もののふとして...

ヒグラシは、夏の終わりの夕暮れに鳴くことから 日を暮れさせるもの、という語源を持つそうです。          「 日暮らし 」  人生の終盤(夕暮れ)を迎えながらも、  暗くなるのではなく、最後まで周囲を優しく  照らし続けた主人公そのものように感じました。 もののふとして、父として、夫として、人としての 秋谷の 生きざまに共感しました。 武士道がテーマの一つになっていますが、  潔く死ぬのではなく、どう生きるか?  10年後に死ぬ運命(命令)を受け入れつつも、  それまでの生を人生を、どのような覚悟で  生き通すかの、問いを感じました。  物語りではあるものの、ついつい我が身に置き  換えて考えてしまいます。 少年源吉と郁太郎の友情の場面も、熱く染み入りました。 源吉が亡くなってしまうのは、悲しくて、 いたたまれない場面でした。 親友の源吉の理不尽な死に際して、 大切な友として、なんとしても一矢報いたいと想う 郁太郎の行動は、 自分以外の家族にまでお咎めがあるかもしれないのに、 敢然と臨む彼の勇気と友情に 感服しました。 またそれを支えた庄三郎もかっこよかったし、 それを誇りに思うと言った父も 素敵でした。   最高に盛り上がった場面だったと思います。 葉室さんの、次詠みの作品として 「蛍草」を借りております。 こちらも楽しみです。    ……さっそく…、、。

Posted by ブクログ

2025/09/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

藩主の側室と不義密通を働いた罪で幽閉され10年後に切腹を命じられた武士の一家と、刃傷沙汰を起したためその監視役を命じられた若侍の交流を描いた物語。 久々の時代小説を楽しく読むことが出来た。 不義密通の冤罪をかけられた清廉潔癖な武士、また源吉という親孝行な農民の子供、農民を食い物にする悪徳商人、保身ばかりを考える家老と典型的な時代小説という感じだった。 しかし、最後は清廉潔癖な武士の命が救われると思っていたけど、そうはならず涙~。

Posted by ブクログ

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