- 中古
- 店舗受取可
- 書籍
- 書籍
蜩ノ記
定価 ¥1,760
100円 定価より1,660円(94%)おトク
獲得ポイント0P
在庫あり
発送時期 1~5日以内に発送
店舗受取サービス対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
店舗到着予定
11/25(月)~11/30(土)
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
発売年月日 | 2011/10/27 |
JAN | 9784396633738 |
店舗受取サービス
対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる
店舗到着予定
11/25(月)~11/30(土)
- 書籍
- 書籍
蜩ノ記
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
蜩ノ記
¥100
在庫あり
商品レビュー
4.1
263件のお客様レビュー
自分の過ちで罪を問われるのならまだしも、理不尽なこと、陥れられて罪を問われるのは我慢ならないし、潔白を証明しようとあがくだろう。 でも、主人公の戸田秋谷は違う。彼への敵愾心、嫉妬心故に、ある出来事で罪に問われ、10年後の切腹を命じられる。でも、彼はそれを受け容れ、静かに残さ...
自分の過ちで罪を問われるのならまだしも、理不尽なこと、陥れられて罪を問われるのは我慢ならないし、潔白を証明しようとあがくだろう。 でも、主人公の戸田秋谷は違う。彼への敵愾心、嫉妬心故に、ある出来事で罪に問われ、10年後の切腹を命じられる。でも、彼はそれを受け容れ、静かに残されている時間を見事に生ききる。 彼を見張るように遣わされた庄三郎も秋谷の人となりに感化され、変わっていく。庄三郎は秋谷の件が冤罪であると分かり、秋谷に弁明をすればと訴える。 しかし、秋谷は主君が家臣に疑心を持っているならば、弁明しても心を変えてもらうことはできない、と言う。 そう言う秋谷に、でも、とりあえずは弁明してみてはどうか、と私は思う。もしかしたら、事実を知って赦されるかもしれないではないか。武士には、それは見苦しいことなのか。 全てを受け容れて秋谷はその時まで、自分の為すべき事を淡々と為していく。その中で、息子の郁太郎の友、源吉の命が奪われる。その非道を赦せず、郁太郎は家老に物申しに行く。庄三郎も同行する。二人は捕らわれ、交換条件に秋谷にある物を手渡すように伝える。 それを聞いた秋谷は自ら出向く。幽閉中の者が城下に向かうのは、助命などとんでもなく、切腹はもはや免れない。 妻が「お前様が自分(郁太郎)のために命を投げ出したと知れば、郁太郎はどのように悲しむ事でございましょう。どうか、城下へ行かれるのはおやめくださいませ」と訴える。しかし、 「わしの命は郁太郎が引き継いでくれるであろう。親が先にあの世へ参るのは自然の理ではないか。何の不都合があろう。そなたにとって郁太郎は何物にも代えがたい大切な息子ではないか。その息子を取り戻しに参るのだぞ」と答える。そして、郁太郎達の元へと向かう。 無事に郁太郎と庄三郎を取り戻す。秋谷がその日を迎える前に、庄三郎と薫は結婚し、郁太郎は元服する。 悲しい結末で、最後は涙、涙だったが、でも、希望を感じることができた。 ひとは心の目指すところに向かって生きているのだ、と思うようになった。心の向かうところが志であり、それが果たされるのであれば、命を絶たれることも恐ろしくはない。 この庄三郎の思いは、秋谷の生き様を見てのうそ偽りのない想い。秋谷は切腹したが、その生き方は郁太郎、姉の薫に、そして庄三郎に確かに引き継がれていく。だから、希望を垣間見ることができるのだと思う。 いいお話だった。また読み返したいと一冊。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いつかは読んでみたいと思っていた本でした。評判通り心打たれる内容。武士として、人として、どう生きるべきか、人を守るということはどういうことか。 果たしてその通り、切腹の日を迎え… 分かるようで分からない時代のことです。
Posted by
武士道と云うは死ぬことと見つけたり 有名な「葉隠」の一節ですね いつでも死んだらぁっていう意味に誤解されることが多いんですが、死ぬどころか武士としての正しい「生き方」を説いた言葉なんですね 詳しくはググって頂くとして(投げた!)やっぱり本作を読んでこの言葉が頭を過ぎりました 夜...
武士道と云うは死ぬことと見つけたり 有名な「葉隠」の一節ですね いつでも死んだらぁっていう意味に誤解されることが多いんですが、死ぬどころか武士としての正しい「生き方」を説いた言葉なんですね 詳しくはググって頂くとして(投げた!)やっぱり本作を読んでこの言葉が頭を過ぎりました 夜霧よ今夜も有難う(どうしても言いたかった) 主君の側室との不義密通のために十年後の切腹を命じられた戸田秋谷の武士としての生き方と死に方を描いた『蜩ノ記』 読み終えた感想は「武士〜」です いやもうめっちゃ武士やん、めっちゃ武士やん秋谷! 己が正しいと思うことを為す この一念ですよね そして曲げずに貫くにはどうしても死に方にもこだわらなければならなかったんでしょうね そして冒頭の「武士道と云うは死ぬことと見つけたり」を体現してたように思うんですよね 楽な道を選んでいては、正しいことを為せないし、正しくない道を行く自分を見せたくなかったんじゃないかなぁって思うのです まぁ、自分は多少正しくない道を歩んでも切腹は回避したいですけどね 武士じゃないし♪~(´ε` )
Posted by