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印刷職人は、なぜ訴えられたのか
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | あすなろ書房 |
発売年月日 | 2011/10/20 |
JAN | 9784751522202 |
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印刷職人は、なぜ訴えられたのか
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商品レビュー
3.6
13件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
図書館の子どもコーナーで見つけた本。 アメリカ植民地時代に実際にあった話。言論・出版の力で悪徳政治家を打ち倒す。言論の自由にとって、歴史的に重要な出来事だったみたい。 争いに巻き込まれた平凡な一市民である印刷職人と、政争の主役である政治家や活動家たちとのギャップが面白い。印刷職人は正義のためにがんばった。でも、それ以上の視野はない。釈放後は有名になって天狗になってるあたり、大きな展望がないとそうなるよなぁとしんみりする。 悪徳政治家を懲らしめる話としてエンタメ的に面白いし、言論の自由の大切さが分かって良い。
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〇その場に立っているような高揚感とリアル感 “言論の自由”と“政治”について考える コスビーのむちゃくちゃな政治は、彼やイギリスにとって当時当たり前のものだったのか? また、当時の世界についても学びたく思った ・政府御用達新聞(総督コスビー)VS ニューヨーク・ウィークリー・ジャーナル(反コスビー) イギリス既得権者VSニューヨーク市民 ◎1730年代ニューヨーク、イギリス植民地にやってきた新総督コスビー。アメリカ独立につながっていった、「言論・報道の自由」に関する騒動 アメリカの夜明け前の物語 ・金と汚職にまみれた搾取する気まんまんのコスビー ・有色人にも低所得層にもあらゆる女性にも権利のない時代にあっての“市民”の話 ・ニューヨーク・ジャーナルの執筆者がはっきりと分からず逮捕出来なかったコスビーは、印刷元の職人兼代表のゼンガーを逮捕する ←ジャーナルは出版され続けた「獄中より」も掲載 ・三ヶ月後、大陪審で不起訴決定。が、コスビー派の検事総長により略式起訴に持ち込まれる ←このような職権乱用がまかり通るならば、自分たち一般市民には防ぎようがない ・ゼンガーの2人の弁護人は法廷で判事2人の資格を問う。 →反対に免職され、ゼンガーの弁護人がいなくなった →ゼンガーは絶望し疲れ果てていたが、決して執筆者の名前を口にしなかった。 ・陪審員の選任 コスビー派ばかりが選ばれる ゼンガーの新しい弁護人が抗議する …コスビー派だが法の僕だった …元弁護人たちも、信頼出来る弁護人ハミルトンに依頼する ・1753/8/4 陪審員、検察はほぼコルビー派 傍聴席は、ほぼゼンガーの味方 ハミルトン弁護士 「起訴事実の通り、ジャーナルを発行したことをみとめる。ただし、そのことはなんの罪を犯したことにもならない」 「起訴状の通り『虚偽の、悪意に満ちた、扇動的』な内容を検察側が証明せよ」 ある時代のある場所にいて優れた法であっても、ほかの時代、ほかの土地では悪法ともなる 報道の自由こそが、腐敗した総督たちから植民地人を守り抜く唯一のすべである 「新聞の記事は虚偽ではなく真である。従って・ゼンガーは扇動的文書毀罪には問われない。」 …ゼンガー氏の裁判を自由への闘争とした ←陪審員の判決…無罪 ←しかし、ゼンガー氏を交えずに祝いの宴を催す “印刷職人の自由”ではなく、“われらモリス派”が政敵を打ち負かした ・それから 『ニューヨーク・ウィークリー・ジャーナル紙印刷発行人ジョン・ピーター・ゼンガーの法廷闘争覚書』…ゼンガーではなくジェームズ・アレクサンダーの執筆 ←イギリス植民地支配からの脱却に向けての気運を高めた 立役者たちのその後 アメリカ独立革命へ 報道の自由 「政府の基盤は“民の声”だ」
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YA向けブックガイドから。小説様のノンフ作品。アメリカ成立前の微妙な時期、こんな問題があったんですね。ここでは良心が勝利しているけど、涙を飲んだその他大勢の物語もありそう。そんなことまで含め、いろいろ考えさせられる一冊でした。
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