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堂島物語(4) 背水篇 中公文庫
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堂島物語(4) 背水篇 中公文庫

富樫倫太郎【著】

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堂島物語(4) 背水篇 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2011/10/22
JAN 9784122055469

堂島物語(4)

¥330

商品レビュー

4.3

9件のお客様レビュー

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2025/02/09

安定の面白さ。米商人となった吉右衛門の面目躍如の回。凶作を見抜き、激しく変動する米市場で大きな取引を仕掛ける。側から見ると大博打だが、データに基づく合理的な予測で周囲を納得させていくのが心地よい。 信託事業で途中解約希望者に手数料を取らなかったり、追い出された元方向先からの無体...

安定の面白さ。米商人となった吉右衛門の面目躍如の回。凶作を見抜き、激しく変動する米市場で大きな取引を仕掛ける。側から見ると大博打だが、データに基づく合理的な予測で周囲を納得させていくのが心地よい。 信託事業で途中解約希望者に手数料を取らなかったり、追い出された元方向先からの無体な取引に心を揺らされたり、吉右衛門の優しさにやきもきされるシーンが多いが、彼の人情が溢れに溢れた巻である。 米取引に成功し大儲けする一方で、凶作により多くの人々は困窮に苦しみ、吉右衛門はひどくショックを受ける。株取引は人の不幸の上に成り立っていることを象徴するエピソード。 私が前巻で予想した能登屋の山代屋買収案は、川越屋による買収という形で外れてしまったが、概ね想定通り、山代屋は屋号のみを残して解体。幹之助は吉右衛門のもとへ。もっと現代ビジネスに近い取引をすべく、寒河江屋との絡みがあってもよいのにと思った。

Posted by ブクログ

2021/10/27

この巻は経済、経営、株取引の面白さ、葛藤が多分に含まれていると思う。 金儲けをした後に、その金で遊び惚けるものや、後ろめたさを感じ社会貢献をしたいと思うもの。 米の取引は実際に何の物も生み出していない。今の株の取引と同様である。それゆえ読んでいて引いてしまう部分がある。その仕事を...

この巻は経済、経営、株取引の面白さ、葛藤が多分に含まれていると思う。 金儲けをした後に、その金で遊び惚けるものや、後ろめたさを感じ社会貢献をしたいと思うもの。 米の取引は実際に何の物も生み出していない。今の株の取引と同様である。それゆえ読んでいて引いてしまう部分がある。その仕事をしていて社会に貢献できているのか、それは商売ではあるが仕事といえるのか。それは疑問である。

Posted by ブクログ

2017/12/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

評価は5. 内容(BOOKデーターベース) 「九州で竹の花が咲いた」という奇妙な噂が耳にした吉左衛門は、自分の目で稲の様子を確かめるべく、西国へ旅に出る。そこで見たものは―。やがて訪れる享保の大飢饉をめぐる米相場の乱高下は、吉左衛門にとって大きなビジネスチャンスとなるか、破滅をもたらすか、人生最大の決断が待ち受ける。

Posted by ブクログ