- 中古
- 店舗受取可
- 書籍
- 書籍
異国のおじさんを伴う
定価 ¥1,375
220円 定価より1,155円(84%)おトク
獲得ポイント2P
残り1点 ご注文はお早めに
発送時期 1~5日以内に発送
店舗受取サービス対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
店舗到着予定
12/9(月)~12/14(土)
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2011/10/17 |
JAN | 9784163298702 |
店舗受取サービス
対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる
店舗到着予定
12/9(月)~12/14(土)
- 書籍
- 書籍
異国のおじさんを伴う
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
異国のおじさんを伴う
¥220
残り1点
ご注文はお早めに
商品レビュー
3.7
94件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
短編集。1作が20頁程度でサクサク読めた。 竜宮 この話が一番好き。ガメラを可愛がる亮くんと子どもたち、その陽だまりのような空間を愛したお婆さん。「あの亀が私を竜宮城に連れて行ってくれたと思っているんですよ。ええ、いい夢を見させてもらいました」の台詞が素敵。 「今、思うことは…あの子、元気かしらって。本当に、新しいところでもちゃんと食べていればいいんですけど」の本当の意味が分かった時、もう会うことのないであろう亮くんへの心配や寂しさなどの抱えた言葉の中に愛を感じました。 異国のおじさんを伴う ビアード・マンの作者としてひげ人形愛好会に招かれる話。入れ歯研究会の講演を訳もわからず2時間も聴いていたり、ひげ人形愛好会の女性から2メートル近くあるひげ人形を譲り受け周りから好奇の目で見られたり、思わずクスッと笑ってしまうシーンが散りばめられていた。 ラストシーンでスーツケースを無くした主人公が「ひげ人形は道案内のお守りでもあるのよ」というひげ人形愛好会の代表の言葉を思い出してこれまでのヘタッとした人生から吹っ切れる姿が清々しかった。 桂川里香子、危機一髪 趣味に生きる桂川里香子が若かりし頃に出会ったエジプト人の恋人アリとその時の勢いで結婚しなくて良かった!という話。指定席のチケットを買っているのに新幹線のホームで並ぶ日本人を笑うアリと、意味もなく並んでいる・そうしていないと落ち着かない里香子との対比が面白い。結局里香子が先に新幹線に乗り、駅員が発車の笛を鳴らす直前に乗車口に飛び込もうとしたアリを蹴散らすシーンが痛快だった。 母の北上 亡き父と5年過ごした家の中を母が段々北上し、遂に物置部屋(和室)で過ごす様になったことを心配する長男の話。自分と嫁の家に同居したいと暗に言っているのか?父との想い出が蘇るのを避けているのか?なんて考えて母を説得しようと試みる。が、北上の理由は単にリビングや洋間の電気が切れてしまったが、母一人で電気を交換することができず、それを息子に言い出せないだけだった。 子は親の言動には意味があると謎の確信を持っているが、実際は大したこと無かったりするよねっていうあるある話。最後にケンさんの話をつらつらと話す母の姿が開き直っているようでまた面白い。
Posted by
森絵都さんらしい短編集。 十篇とも面白かったが、敢えて順番をつけると、『桂川里香子、危機一髪』が一番切れ味鮮やかな面白さだった。大好きなのに激しく興醒めする瞬間、というのはいかにもありそう。指定席なのに新幹線のドアゲート前の行列に律儀に並ぶことの不可解さを得意げになじるエジプト人...
森絵都さんらしい短編集。 十篇とも面白かったが、敢えて順番をつけると、『桂川里香子、危機一髪』が一番切れ味鮮やかな面白さだった。大好きなのに激しく興醒めする瞬間、というのはいかにもありそう。指定席なのに新幹線のドアゲート前の行列に律儀に並ぶことの不可解さを得意げになじるエジプト人の彼氏が発車ベルギリギリに飛び乗ろうとしたとき、思わず里香子が取った行動とは? 次いで、『ラストシーン』。キューバに帰国する学者に、着陸態勢に入ったため途中で終わってしまった映画のラストシーンを教えてあげるか否か、というテーマ。彼は、帰国後には、その映画にアクセスすることが出来ない、という状況設定。 アガサ・クリスティの『検察側の証人』が問題の映画なのだが、読んだことも観たこともないので、この小品の綾を心底楽しめていない気がしたので、早速図書館に予約を入れた。
Posted by
本てじつに便利な代物。 時として衝立にもなり シェルターにもなる。 社会を覗く窓でもあり 自分を映す鏡でもあり、 有事の非常口にもなる。 午睡を醒ます目覚しで もあり、 ときに翼にさえもなる。 無ければ無いで生きて いくのに一見さほどの 支障はないけれど、 本が無け...
本てじつに便利な代物。 時として衝立にもなり シェルターにもなる。 社会を覗く窓でもあり 自分を映す鏡でもあり、 有事の非常口にもなる。 午睡を醒ます目覚しで もあり、 ときに翼にさえもなる。 無ければ無いで生きて いくのに一見さほどの 支障はないけれど、 本が無ければ私なんて 自立できなかったし、 とっくにこの世の中に 幻滅していただろうな。 標題作がベリーグッド。 『思い出ぴろり』も とてもよかったです♪
Posted by