不思議の大地 なまら北海道

千石涼太郎【著】

• 販売会社／発売会社: 廣済堂出版
• 発売年月日: 2011/10/11
• JAN: 9784331515860

商品レビュー

2014/10/26

北海道のあれこれを北海道出身の著者がまとめたもの。
「確かにそうだ」と思うことから、「え、本当に？」と思うことまで幅広く紹介。驚きが多いのはやっぱり言葉。丁寧な表現になると過去形になる、というのは驚き。来て早々「◯◯でした〜」と言われたら、突っ込みたくなる。
巻末に、各市町村のマークが一覧で載っているのが魅力。
【2014.10】

2011/12/25

北海道ネタがエッセイ風に書かれてある本書。北海道の地域性や食や方言に関する小話をゆるい文体で学ぶことができてなかなかおもしろい。まあ、正直どうでもいいようなことも多いので通読するにはやや退屈ながら、筆者が自分の体験をもとに自分の言葉で書いているなーというのは伝わってきて好感が持てる。「かつての道民は雪が降っても傘をささなかったけど、温暖化の影響で雪に湿り気が出てきたために傘派も増えてきた」といった、最新の北海道事情も取り入れられており、昔から言われている北海道ネタの焼き増し本とは一線を画する雰囲気も随所に散りばめられています。最新の北海道事情を学びたいなら本書はまあまあ役に立つと思われますよ。

全5章に分かれていて、最初の4章はゆるい文体が続くわけなんですが、終章（結構短い）ではかなり真面目に北海道の観光に対する叱咤が書かれてあるなど、おちゃらけだけではなく真剣に北海道のことを考えている姿勢が伝わってきました。今後も活躍していって欲しい著者だと思いますね。

2011/10/20

北海道限定エッセイスト？千石涼太郎の新刊。相変わらずおバカな北海道だけで通じる言い回しやら文化・風習を取り上げている。そうか、とうなずくのがかつては100%だった自宅でのジンギスカン鍋の所有率が50%以下に低下（千石調べ）しているという指摘。そして昔から馴染んでいた支庁制度が2010年4月から振興局制度に変わっていたというニュース。道産子の居取りとして故郷の話題には比較的注意していたのだがまだまだ北海道は進化しているという証だろうか。